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夢の図書館新館

お天気猫や

-- 2002年01月22日(火) --

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『いまやろうと思ってたのに…』(その2)

「グズ」と「クズ」は似ている、という 『気づき』(笑)のその後。 いまのところ、グズを卒業するべく、 少しずつではあるが、行動を起こしているつもりだ。

さて、この本によれば、 グズにはもうひとつ、 重大な判別ポイントがあったのである。

それは、「ものを捨てられない」こと。 往々にして部屋のなかやオフィスは紙の山と化し、 いつか使うかもしれない品物であふれている。 まさにわたしの状況である。 自分ではけっこう処分しながら増やしているつもりなのに、 全体の量はやはり減るどころか増えている。 それらすべての「思い出の品」を見て、 心底なごめて、癒されるのなら何の問題もない。 見るたびにストレスを感じながら、 どうすることもできずに、さらにためこんでいく。 それがグズ体質を助長してゆくのである。

「モノを捨てても世界は終わらないことを自覚する」。 (本文より)

わたしたちの罪悪感が心配しているのはまさにそれである。 こんなことをしたら人でなしなのでは。 これをくれた人に悪いのでは。 ゴミを増やして地球を汚すだけでは。 そんな良心の声に耳を貸さない、捨てるのが得意な友人に 思い切って助けを求める。 リタのおすすめだが、効果がありそうだ。

大切な思い出の品と「がらくた」の違いを見極め、 最初から嫌いだった似合わない服や、何年も着ていない服、 捨てたらうらまれそうなぬいぐるみや人形やら、 持っていたいのにもかかわらず二度と読み返すはずのない 本やらを、捨ててゆくしか道はない。 もちろん、誰かにもらってもらえるならそれもいい。 でもたいていの「がらくた」は、わたしの他には 誰もほしがらないようなものなのだ。

思い立ったが吉日で、押入れの整理をした。 ほぼ一年ぶりである。 ものの一時間で、がらくたの山が3つできた。 そのなかでも、自分以外には無価値なものとはいえ、 やはりこれは取っておこうと残したものは。 小学校のころ学校の図書館で作っていた読書カードと 独特のエンボス柄でそれ以外に嗅いだことのない香りのする 小さい折り紙の束。 図書館のカードには、ひどくつたない字で書かれた わたしの人格形成の一部がつづられているし、 もう黄ばみかけている折り紙は、 おそらく今手放したらもう二度と、その存在や それに触れていた頃の感覚を思い出すことすら不可能だと 自覚しているから。

今思案しているのは、ネットで最新の情報が、 図書館でそこそこ古い情報も手に入るようになった今、 こつこつ集めていた仕事用の資料の一分野を、 そっくり処分してしまうべきかどうか、という なげかわしい問題である。 (マーズ)


『いまやろうと思ってたのに…』 著者:リタ・エメット / 訳:中井京子 / 出版社:光文社

2001年01月22日(月) 『ザ・マミー』(上・下)その2

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