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夢の図書館新館

お天気猫や

-- 2001年02月23日(金) --

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☆ 新本バーゲン

近くの本屋さんで、「新本バーゲン」をやっていた。 ワゴン一つの量で、本の種類も偏ってはいたが、 本によっては、随分と安くなっているのと、 その偏りが、ちょうど自分の趣味にあっていて、 ついつい、買いたい本のリストが長くなってしまう。

『時の本』、『夢の本』、『宙の本』など、 カラーの美麗本が投売りされている。 どれも3000円を越える本なのに、 値札は1/3の1000円弱。

日本画の絵葉書文庫も、 全種類ではないが、それでも、美しい美人画や、 動植物を集めたものが、30%オフで売られていた。

私の愛する辞書、新解さんも、 2冊も持っていなければ、買ってもいいかなと、 ついつい思ってしまうような、 良心価格が設定されていた。

「新本」といえども、 ちょっとまえに出版されている本なので、 気にはならない程度だが、少々痛んでいる。 少し角がそりつつある本、 うっすらと変色しつつある表紙カバー。 私には、どうってないことだ。 要は中味、内容、活字だし。

本は、高い。 内容そのものに敬意を払っても、 やはり、本は高すぎる。 今日日は、たとえ文庫本だって、 本によっては、楽々、1000円を越してしまう。 仕事に必要な本を数冊買えば、 あっという間に、1万円を越してしまい、 結局、カード払いにせざるを得なかったりする。

出版社の書店でのスペース獲得競争は、 非常に激しく、厳しいという。 特に文庫本は、回転が速く、 うっかりしていると、 あっという間に書棚を追われてしまっている。

出版物がこれほどにまであふれている今、 売れ残っていく本も少なくないことは間違いないのに。 なぜ、どうして、どういう理由で、 売れ残った本が、もっと自由に再販されないのだろう。 こんな風な新本バーゲンでは、充分な需要もあると思うのに。

新本バーゲンは嬉しいけれど、 反面、なぜもっと日常的な流通ルートが確立しないんだろうと、 どうしても、不満な気持ちも募ってしまう。 (シィアル)


『時の本』著者:村上龍 他 / 出版社:光琳社出版(絶版)
『夢の本』著者:島田雅彦 他 / 出版社:光琳社出版(絶版)

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