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夢の図書館新館

お天気猫や

-- 2000年12月07日(木) --

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『絵画で読む聖書』

えー、決してこの本を読んで クリスマス気分を盛り上げよう、 などとはなさらないで下さい。 崇高なる神と御子のイメージが ガラガラと崩れますので。

「ゴーマンかましたら、だちかんでなも。天国に行けーせんが」 人々に高尚な言葉で説いても意味が通じないから、 イエスは判り易い地元弁で語った── そ、そうだったんでしょうね、きっと。うん。 (でも名古屋弁でないといかんのか?)

西洋文化を理解するには聖書を知っておかなきゃ、 と思いながらも旧約の神の傲岸、人間の残虐に 人類は三千年経ってもちっとも進歩していないなあと 嫌になる事度々、ならば黙って読んでいないで 中丸さんのごとく妄想をたくましゅうしつつ がんがんツッコミをいれるのが 正しい聖書理解ひいては人間理解の仕方かもしれません。

さてイエス様登場の新訳編では もともとの聖書の記述と記述者達の思惑、 後世の解釈、追加された伝説などが 細かく解説&推理されていて、 私達異教徒がキリスト教に感じる違和感がほぐれて 本来のイエスの物語を身近に感じ取る事が出来ます。

実際気楽に読めて、情報量は多く勉強になる本ですが、 後遺症として困った事に美しい宗教画を見ると 反射的に名古屋弁が頭に渦巻くようになるので(笑)、 やはりクリスマスシーズンは避けた方が良いでしょう。(ナルシア)


『絵画で読む聖書』 著者:中丸明 / 出版社:新潮文庫

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