桜桃日記 ami
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2004年11月27日(土) 禁断の恋


一昨日の日記で書いた先生のことを書きます。



まだうら若き高校生の頃、私の友人S子は同じ学校の英語の先生と密かに付き合っていました。
別の友人が、部活が終わって薄暗い教室に戻り明かりをつけると、そこには見詰め合っている二人が居て、一旦つけた明かりをつけたままにするべきか、はたまた消すべきか、大学受験の大切な時期に、一旦明かりを付けた友人は真剣に悩んでしまったそうです。
結局、先生と付き合っていたS子は4大と短大の二つとも合格したのですが、先生が4年を我慢し切れなかったらしく、彼女は先生の勧めで短大に入学し、卒業と同時に一度も就職することも無く、二十歳の若さで結婚してしまいました。


が、しかし、私にはどうしても疑問が残ります。
教師が生徒に個人的な感情を抱いて、公平に内申点が付けられるものでしょうか。
絶対に無理ですよね。ならば・・・本当は好きでなくても、先生の前では多少なりとも「いい子ぶりっ子」してにこにこしていた方が得だったようです。
自分が高校生の頃には、そこまで知恵が回らず、憎くったらしい先生には反抗的な態度を取ったりしていたのですが、内申アップのためにはお愛想笑いのひとつもしておくべきだったでしょう。何十年も経ってから、世渡りの下手くそな自分に気付きます。




蛇足ですが、英語の先生と結婚したS子は、その後、即、妊娠、出産。
その翌年にもまた出産。
その2年後には双子を出産。
当時、仕事が楽しくて仕方の無かった私には全くの世界の出来事のようでした。高校生の頃には少々羨ましくもあった二人でしたが、社会人になってみて、なんだか急に興ざめしたことを覚えています。当時は年上でとっても頼もしく大人に見えていた先生なのに、年上だけに老け方も激しく、時の残酷さをしみじみ感じた出来事です。






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