朝方降っていた雨が小降りになったので、歩きに行こうと外に出た瞬間だった。 あられが降ってきたのだ。 あられはぼくの顔や手をバシバシ叩きつける。 その痛みに耐えかねて、ぼくは傘をさした。 その後もあられは降り止まず、傘をドンドン叩きつけていた。
12月に入って一度か二度あられが降った日があったが、ここまではひどくなかった。 とにかく寒い。 午後になってからも、気温はそれほど上がらなかった。 窓の外からは、ヒューヒューと物悲しい風の音が聞こえる。 外に出ると冬のにおいがするし、いよいよ冬本番になったようだ。
|