今日、嫁ブーの実家に行ったのだが、そこでツバメの巣を見つけた。 巣には5羽のヒナがいた。 どれもかなり成長しているようで、巣から身を乗り出していた。 中には巣から這い出し、巣の縁にとまっているのもいる。 いよいよ巣立ちをするのだろう。

そこでぼくは、その巣立ちの決定的瞬間を撮ろうと思い立ち、携帯電話をカメラモードにして待つことにした。 ところが、いつまでたっても飛ぼうとしない。 おかしいなと思ってよく見てみると、どのヒナもずっと目を閉じたままなのだ。
と、そこに親鳥が帰ってきた。 それを見て、ヒナは「キーキーキー」と口を開けて、餌をねだった。 親鳥は餌を1羽の口の中に入れ、再び飛んでいった。
もしかしたら、巣から身を乗り出したり、巣の縁にとまっているのは巣立ちのためではなく、狭い巣の中にいると窮屈なので、出てきただけなのかもしれない。 そういうことであれば、いくら待っていても今日の巣立ちはないだろう。 ということで、馬鹿らしくなってやめた。
さて、用事を終えて帰る時に、ふたたび巣を覗いてみると、5羽はちゃんと巣の中に収まっていた。

5羽が横一列に並び、まるで風呂に浸かっているかのように、ひょこっと顔だけを覗かせている。 相変わらず、親鳥は頻繁に餌を運んできてやっていた。 巣立ちは、もう少し先になりそうである。
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