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2005年11月09日(水) 爪楊枝

一昨日の日記に、嫁ブーの左あごが腫れたので、そのことをヒロミに教えたら、『きっと、それは焼き鳥がはさまっている』というメールが来たと書いた。
そのことで思い出したことがある。
ヒロミと飲みに行った時のことだ。
ぼくがタバコを吸おうとして灰皿を手元に寄せた時だった。
そこには、口紅の付いた爪楊枝が十数本捨ててあった。
ぼくが「なんかこれ!?」と言うと、ヒロミが鼻にしわを寄せて「フフ」と笑っていた。
「これ、ヒロミが使ったんか?」
「だって、焼き鳥が歯に挟まるんやもん」
「いくら歯に挟まると言っても、普通十数本も使わんやろ?」
「えーっ、わたし使うよ」
「だから歯が取れるんたい」

そういう会話をしている時、ちょっと思い出したことがある。
ぼくの歯には、肉がはさまるスポットと、魚がはさまるスポットがある。
それに気づいたのは、数年前のことだった。
その頃はしょっちゅうバイキングの店で焼き肉を食べていたのだが、決まって右下の奥から2番目と3番目の歯の間に肉がはさまるのだ。
最初は気にしなかったのだが、すでに虫歯になっていたせいか、放っておくと歯茎が腫れてくる。
そこで、肉が挟まったのに気づいたら、すぐに爪楊枝を使ってその肉片を取るようになった。

また魚の場合は、右の糸切り歯とその横の奥歯の間にはさまるのだ。
ここにはさまると、取るのが大変である。
歯と歯の隙間が微妙にしか空いてないせいか、爪楊枝が立てにくい。
また、ものが魚だけに、ちょっとずつしか身が取れないのだ。
ようやく取れたと思っても、まだ魚がはさまっているような気がする。
だけど、もうそれ以上は取れない。
そこで放っておいたのだが、前回歯医者で治療した時、しっかりそこを削られた。
そう、そこも虫が食っていたのだ。

こういったことも、歯医者に行ったから治っていると思っていた。
ところが、そうでもないのだ。
やはり肉は肉のスポットに、魚は魚のスポットにちゃんと収まっている。
これまた放っておくと、また治療に行かなければならない。
そこで、前にも増して爪楊枝を使うこととなった。

しかし、ぼくはヒロミほども爪楊枝を消費しない。
せいぜい2,3本である。
「ヒロミ、おまえ歯と歯の間の隙間が、人の十倍あるんやないんか?だから、爪楊枝が十数本もいるんよ」
「そんなことないよー」
そう言いながら、ヒロミはまた爪楊枝をくわえていた。


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