昨日の日記で、メインのブログを見てくれた方は気がついたと思うが、そのブログのタイトルを『頑張る40代!』ではなく『吹く風』にしている。 それには理由がある。 ずっと以前に、この日記で「50歳以降のタイトルを決めなければ…」と書いたことがある。 その答が『吹く風』である。 なぜ『吹く風』かというと、実はこのタイトルは、ぼくが東京にいた頃につけていた雑記帳のタイトルなのだ。 その雑記帳には、日記、詩、歌詞、書簡、画など、様々なことをとりとめもなく書いていた。 『頑張る40代!』を始めた頃は、純粋な日記だけ書きとどめておくことにしようと思っていた。 ところが、だんだん書いていくうちに、あれも書きたい、これも書きたいと思うようになり、挙げ句の果てにはオリジナル曲も書き込んでしまったのだ。
ある日、「ちょっと待てよ。こういうことを昔やっていたような気がする」と気がつき、調べてみたところ、『吹く風』がその形態でやっていたのがわかった。 この日記だけではない。 『吹く風』以降つけていた日記も、タイトルこそ違うが、形態は『吹く風』といっしょなのだ。 つまり、その記録媒体がノートであれ、ネットであれ、ぼくは30年近くも『吹く風』を書いていたことになる。 これは『頑張る40代!』5年の歴史よりもはるかに長い。 それならば、いっそ日記(ブログ)のタイトルを『吹く風』にしてやれ、と思うに至ったわけだ。 こうと思ったら、すぐに実行に移さないと気がすまない性分なので、さっそくメインのブログタイトルを『頑張る40代!』から『吹く風』に変えてしまった。
ということで、とうとう新しい日記タイトルが出来た。 これでようやく『頑張る40代!』の最終回を無事に迎えられるわけだ。 以降、『吹く風』がぼくのライフワークになるだろう。
さて、その『吹く風』という名の由来である。 18歳の頃に書いた『影枕』という詩があるのだが、その一節に、「たまに吹き来る風にまかせて、寝息も荒く」というという文句が出てくる。 『吹く風』というのは、そこから採ったのだ。 その雑記帳をつけ始めたのは、1978年9月24日だった。 すでに秋である。 ところが、その日は残暑が厳しかった。 日曜日だったが、どこに行くこともせず、ずっと下宿に閉じこもっていた。 昼寝をしようと思っていたのだが、あまりの暑さでそれも出来ない。 その時、その『影枕』の一説が、ずっと頭の中で鳴っていたのだ。 「暑い!」「寝れん!」「ノートでも書くか」「ノートのタイトルは何にしよう?」「暑いけ、とりあえず『たまに吹き来る風に』とでもしとこうか」「長いなあ」「じゃあ、『吹く風』にしよう」 ということで、めでたく『吹く風』に決まったわけだ。
いちおう、雑記帳『吹く風』の序文を書いておく。
“とにかく、ぼくはここ十年ばかり死にそうじゃないので、本日9月24日より、このノートを綴っていくことにします。『古宿(1977年の日記)』風にやる方法も考えてみましたが、あれではなかなか終わりそうにない −単に無能と言うこともありますが…。 まあ、それは別として、今、切に感じていること、今、切に訴えたいこと、今、切に涙したいことを、このつたない文字で、『浪客(1976年の日記)』風に、まとめていきたいと思っています。 のちにこれが、東京の想い出ともなってくるでしょうし、奥深い潜在意識が、このでたらめな落書きの中に、一つのまとまりを見いだしてくれるのも楽しみですし− 例えば、『浪客』がそうであったように −。 しかし、ぼくはこのノートに、『浪客』時代にあったような、「投げやり」「行き詰まり」「虚無」 を綴りたくない。 ぼくは、このノートを書き終えるまでに、精一杯、愛を打ち出していきたい。広く言えば、『古宿』断章である【生きる!】を、もっと深く表現したい。”
…、さっぱりわからん。
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