『空の日記』にも書いたが、今日、新日本三大夜景の一つである皿倉山に行ってきた。 「新日本三大夜景」などと書くと、どこか遠くのように感じるが、うちのすぐそばである。 今日の新聞に『皿倉山灯籠まつり』をやっていると書いてあったので、行ってみる気になったのだ。 この祭りに行くのは、昨年に続いて2度目になる。 祭と言っても夜店が出ているわけではなく、ケーブルカー駅前の山道に約300個の灯籠がただつり下げられているだけの簡素なものだ。 だが、この祭はそれだけで充分なのである。 山道の静けさの中、灯籠の不器用な灯りと、そこにつり下げられたガラス風鈴の「からから」という乾いた音色が、幻想的な世界を醸し出す。 その雰囲気を味わいたかったわけだ。
昨年と同じく麓に車を停め、そこからケーブルカーに乗り山上駅まで行く。 祭はその駅前で行われているが、それは後回しにして、まず山頂へと行く。 山上駅から山頂までは歩いてもそう遠くない距離なのだが、夜景を満喫するためにリフトを選んだ。 このリフトに乗ると、足下に夜景が広がり、体が夜景の上に浮かんでいるような錯覚に陥る。 それほど街が近くにあるのだ。
さて、山頂に着き展望台に行ってみると、昨年同様に多くの人が展望台を埋め尽くしていた。 その隙間に割り込んで、さっそく街を見下してみた。 が、今日は何か霞んで見える。 」普段はもっと街の灯りがくっきりと見えるのだが」 そう思って空を見上げてみると、こちらも星が霞んで見える。 これも暑さのせいなのだろうか。 しかし、せっかく来たのである。 ぼくはその夜景を携帯のカメラに収めることにした。 ナイトモードに切り替え、何度かシャッターを切ったが、『空の日記』にあるような画しか撮れなかった。 これくらいの画を撮りたいと思っていたのだが、やはり無理だった。
その後、山上駅に戻り、幻想の世界に浸った。 下界の華やかな夜景をバックにした淡い灯籠の灯りは、もの悲しくもあった。 そろそろお盆である。
※ぼくが特に気に入った灯籠を紹介します。 これらの画を見ながら、「からから」というガラス風鈴の音を思い浮かべれば、もしかしたら幻想に浸れるかもしれませんよ。
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