ラジオでダイエー戦の中継を聴いると、「今日、福岡市に桜の満開宣言が出た」と言っていた。 今日たまたま福岡に行く用があって、昼から出かけたのだが、仰々しく「満開宣言」するほども桜は咲いてなかった。 いったいどこを基準にして、満開などと言っているのだろう。
ぼくは毎年観梅に行くほど、梅の花には興味を持っているのだが、桜の花には、まったくと言っていいほど興味を持っていない。 だから、花見なる行事には、あまり参加したことがない。 「出たがり」だった小学生の時ですら、花見には一度しか参加したことがない。 それは小学3年生の時に、親族一同で行った花見で、強制的に連れて行かれたのだ。 「行かんのなら、一人で留守番しときなさい」と言われ、渋々ついて行った。 それ以外にも、何度か花見に誘われことがあるのだが、友だちに誘われても、子供会の行事であっても、参加はしなかった。 中学や高校の時も、花見だけはしなかった。 というわけで、社会に出るまで、花見をしたのは、小学3年生の時の一回きりだった。
社会に出てからは、二度花見に参加している。 一度目は社会に出た翌年だった。 会社行事で参加したのだ。 もう一度は3年前、仲間内での花見だった。 さすがに3年前のことは覚えているが、20代の時のことはすっかり忘れてしまっている。 興味がないから、花見の印象が残らないのだ。 したがって、花見ネタは、ぼくには書けない、ということになる。
とはいえ、ぼくは別に花を見ることが嫌いなわけではない。 ただ、あの「花見」と銘打った宴会が嫌なだけなのだ。 元々野外で酒を飲むのは趣味ではないし、ゴザ敷いて弁当広げるのも好きではない。 しかも、桜咲く春より、梅ほころぶ春を喜ぶ人間であるため、桜の花を見ても浮かれた気分になれないときている。 桜を見ても何も感じないぼくには、車の中から愛でるくらいがちょうどいいのかもしれない。
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