頑張る40代!plus

2003年06月24日(火) ぶっつけ本番

現在、翌朝の7時44分である。
実は、今から昨日の日記を書き出すのだ。
許された時間は、午前8時40に出かける準備をするので、あと56分である。
「どうせ下書きしてるんだろう」と思われるかもしれないが、下書きはしてない。
「でも、ネタくらいはあるだろう」
ネタもない。
つまり、ぶっつけ本番である。

『ぶっつけ本番』
ぼくは、何度この言葉を実践したことだろう。
古くは学生時代。
中間や期末といった定期考査の時は、ほとんどこの『ぶっつけ本番』をやっていた。
しかし、授業をまともに聞いてないし、「予習復習はもってのほか」と思っていたぼくにとって、この『ぶっつけ本番』はちと荷が重かった。
元々基礎がないものだから、つぶしがきかない。
ということで、この『ぶっつけ本番』は、いつも玉砕に終わった。

卒業してからの『ぶっつけ本番』といえば、就職活動をしていた時の面接があった。
最初は「おれのすべてをぶっつけてやる!」などと意気込んでいったため、ここでもあえなく玉砕。
しかし、幾度も実践で鍛えていくうちに、面接の要領を得ることになる。
20歳の頃の面接成功率が10%に満たなかったのに対し、22歳の頃の面接成功率はほぼ100%であった。
前に勤めていた会社の面接の時は、髪の毛が長いという理由から、危うく落とされそうになった。
「やばい!」とは思ったが、そこは面接の『ぶっつけ本番』慣れしている身。
ぼくはとっさに話題をかえ、そちらのほうに相手の関心を持っていかせた。
その話題とは、それまでのアルバイト遍歴である。
それをとうとうと述べ、合格に結びつけた。

30代半ばに転職したのだが、その時の就職活動も、すべて『ぶっつけ本番』だった。
その頃になると、面接などというものはもう余裕であった。
履歴書にそれまでのキャリアを詳しく書いていたので、それを説明するだけですんだ。
あとは企業がそのキャリアを好むかどうかの問題である。

『ぶっつけ本番』といえば、ぼくはよくライブの夢を見る。
内容はいつも同じで、これからステージ本番という時に、歌詞やギターコードを忘れてしまって、焦る夢である。
「えーい、なるようになれ!」と開き直っている。
で、幕が開くところで目が覚める。
けっこうリアルな夢なので、目が覚めたあとも、しばらく興奮していることが多い。

その焦りというのは、人の結婚式に行って、係員から「突然で申し訳ありませんが、新郎が『ぜひ、しんたさんに歌ってもらいたい』と言っておりますので、ここで歌ってもらえませんでしょうか」と言われた時の焦りである。
こちらは歌うつもりで言ってないので、何も準備してない。
周りを見回すと、100人以上のお客である。
昼間なので、当然昼酒を飲んでいるため気分が悪い。
新郎の頼みなら、無碍に断ることも出来ない。
そこで、「えーい、なるようになれ」と開き直るのである。
歌ったあともしばらくは興奮している。
おそらく、その夢は、その経験を再現したものだろう。

さて…
あ、もう予定時間を過ぎている。
現在、8時46分である。
これはいかん。
あと14分で出かける仕度をしなくてはならない。
ここからが、ぶっつけ本番である。


 < 過去  INDEX  未来 >


しろげしんた [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加