一昨日ガソリンを入れに行った。 通常1リットル85円前後のスタンドに行ったのだが、何と95円に値上がりしていた。 近くにもっと安いスタンドがあるのだが、友人に聞くと、そこも90円台に跳ね上がっているという話だ。 そういえば、今年は灯油も高かった。 それもこれも、イラク情勢と関係があるのだという。 戦争に突入するにしろ、しないにしろ、早くイラク問題を解決してもらいたいものだ。
今回の米英vs仏独も、表で大量破壊兵器だのテロだのと言っているが、裏を返せば石油がらみだと、何かの本に書いていた。 ということは、「フセイン野郎め。力ずくで石油を奪ってやる」という米英と、「イラクが今あるのは、おれたちが守ってやったからじゃないか。さあ、出すもの出しな」という仏独だということか。 結局はどちらも戦争じゃないか。
しかし、石油が高騰すると、急に寒くなるのはどうしてなんだろう。 昭和48年のオイルショックの時も、けっこう寒い年だった。 今年も、ここ最近の気候からすれば、寒い冬だったと言える。 まさか人間の気分が、気候を左右しているわけでもないだろう。 これも、創造主が人間に与えた試練なんだろうか。
創造主で思い出したが、以前、生きて何度も霊界に行ったというスウェデン・ボルグという人の本を読んだことがある。 彼は元々は学者だったらしいが、ある時彼の前に神が現れた。 それから自由に霊界に出入りできるようになり、現世の人たちのために霊界を紹介していったという。 ぼくは、わりとこういう話が好きなのだが、ひとつだけ首をかしげる部分があった。 それは、最初に神が現れた時の、神の第一声である。 「我は神なり」だった。 文語体の訳だからこうなるのかもしれないが、何かうさんくさい。 口語で言えば「私は神です」、軽いノリで言えば「はーい、神様でーす」、 また北九州の人の口調で言えば「おれは神やけの」となる。 ま、そんなことはどうでもいいが、だいたい神が「神」だと名乗って出てくるのがおかしいじゃないか。 そういう神にはまったく威厳というものが感じられない。 スウェデン・ボルグは一神教の世界の人だから、その神は創造者ということになる。 スウェデン・ボルグが選ばれた人だったとしても、いち人間の前に、創造主がノコノコと現れるだろうか。 しかも「神様でーす」などと言うだろうか。 仮にぼくが一神教を国教としている国に生まれたとしても、そんな軽い神なら信仰しないだろう。 結局その本の一巻は一通り目を通したのだが、そのことに引っかかって、続編は読まなかった。
おそらくそんな創造主だからこそ、フセインやブッシュやシラクや金正日といった、人間凶器を作り出しているのだろう。 どうでもいいけど、石油の価格と気候の因果関係だけはやめてもらいたいものである。
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