12月8日、またこの日がやってきたか。 しかし、真珠湾攻撃も、ジョン・レノンの命日も、もう書き飽きてしまった。 新聞ではないのだから、この日に関しての感想は、今年は書かないことにする。 ・・とはいうものの、ネタに困っている昨今、こういう意味のある日を題材にしない手はない。 ということで、今年も12月8日を書くことにする。
実は、12月8日はぼくにとって重要な日なのだ。 この日は、両親の結婚記念日である。 ぼくは、その日のちょうど11ヶ月後に生まれた。 体重3700グラム、当時としては大きな子だった。 それから、45年と1ヶ月が過ぎた。 以上。
ところで、ぼくは学生時代から、時々ではあるが、大学ノートに日記らしきものをつけている。 内容は、ほとんどが詩である が、中には普通の日記文もある。 毎日書いてはいないが、ちょっとずつでも30年近くやっていると、自ずとそのノートの数も増えてくる。 もう、その数は20冊を超えている。 さっきからずっと今日の日記を書くために、そのノート群の中から、12月8日の日付が打ってある日記を探しているのだが、見あたらないのだ。 前後の日は、いくつか残っている。 例えば、1976年のノートには、「12月7日/今日は、一日三国志を読んでいた」、「12月9日/今日も三国志を読んだ」と書いてある。 おそらく、12月8日も三国志を読んだのだろうが、その日のことは書いてない。 1993年に、パールハーバーのことを書いた詩を見つけた。 が、書いたのは12月8日ではなく、12月9日だ。
「全然ないやん」と諦めかけていたら、あった、あった。 ちゃんとあるじゃないか、12月8日の日記。 それもつい最近、2000年のノートの中で見つけた。
〈おかしな話
昼間、顔なじみのお客さんが来た。 「最近テレビの映りが悪くてねぇ。時々画面がバーッと乱れるんよね」 症状を聞くと、どうも電波のせいらしい。 「それはテレビじゃないですよ。電波の関係だと思うんやけど」 「やっぱりそう思うやろ? で、管理人に掛け合ったんやけど、そいつ変なやつでねえ、『ソ連が妨害電波を出しよるんだ』と真顔で言うんよ」 ぼくは思わず笑ってしまった。 ソ連が崩壊して何年経つんだ。 「ソ連が妨害電波・・・。」 冷戦時代によく言ってたよなぁ。 なんとなく懐かしかった。〉
そうそう、こんなことがあった。 あれは一昨年の12月8日のことだったのか。
そういえば、今日このお客さんが久しぶりに来店した。 一昨年に来ているから、ちょうど2年ぶりの登場になる。 今日もトンチンカンなことを言っていた。 その人は日替わり商品を買いに来たのだが、商品は午前中に全部売れてしまっていた。 「もう、ないですか?」 「すいません。もう終わりです」 「でも、本当はあるんでしょ?」 「前の売り出し分の残りならありますけど」 「じゃあ、それ下さい」 ぼくは、倉庫からその商品を持ってきた。 「これですけど」 「それ、物はいいんですか?」 「今日の売り出し分よりはいいですよ」 「今日のはないんですか?」 「今日のはないんです」 「じゃあ、それもらいます」 「ありがとうございます」 「でも、本当はあるんでしょ?」 「・・・」 こういうやりとりを、数分間やっていた。 結局、そのお客さんは、前の残りを買っていったが、相変わらず変な人だった。 おそらく、またしばらく来ないだろう。 もし、来年の12月8日に来たら、また日記に書くことにしよう。 以上。
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