頑張る40代!plus

2002年08月04日(日) 宮崎S旅館1

昨日は宮崎のことを書こうと思っていたのだが、パイナップルのほうに話がずれてしまった。
日記も、あれを書こう、これを書こうとすると変になってしまうものである。

さて、宮崎の話である。
ぼくの住んでいるところから宮崎までは、高速道路を使っても4,5時間は優にかかる。
熊本までは楽に行けるのだが、そこを越え人吉に近づくと、道は一車線になる。
そこから、九州道最大の難所と言われるトンネル地獄が始まる。
連続した二十数個のトンネルをくぐらなければならないのだ。
トンネル内は対面通行で、対向車線とはパイロンで仕切っているだけである。
そのトンネルの長さだが、2キロ3キロはざらで、中には5,6キロのところも何ヶ所かある。
暗いトンネル、しかも道は狭く、遠くを見ると道はさらに狭まっているように見える。
こういう状態が延々と続くのだから、地獄と言わずなんと言おうか。

さてトンネル地獄を抜け、しばらく行くと「えびの」に出る。
そこから宮崎道の始まりである。
人吉付近と違い、道は二車線となり、視界は開けている。
南国の旅はそこから始まる。
宮崎道が終わると、そこからフェニックスの木が延々と続く。
同じ九州でも、北九州とは気候が大いに違っている。
気温はともかく、一番大きな違いは紫外線の量である。
宮崎は沖縄ほどではないが、北九州と比べるとはるかに多く感じる。
まさに南国宮崎の面目躍如である。

何年か前に、こういう道のりで宮崎の都井岬まで足を伸ばしたことがある。
その前にも何度か車で宮崎を訪れたことがあるのだが、青島どまりだったため、すべて日帰りだった。
しかし、その時は宮崎最南端に行くというので、一泊することにした。
仲間と綿密に計画を立ててのドライブだった。
ほぼ計画通りにことは運んだ。
が、肝心なところで手痛いミスを犯してしまった。
それは旅館である。
近くにグランドホテルがあったのだが、低料金でしかも露天風呂もあるということを本で読み、あえてそちらの旅館を選んだ。
旅館に着いて、まず拍子抜けした。
本で見た館内の画と、かなりかけ離れた風景がそこにはあった。
雑然と置かれた調度品の数々。
「掃除をしているのか?」という状況だった。
しばらくすると旅館の人が出てきた。
ウエイトレス風の制服を着ている女性だった。
しかしこれも予定外で、どう見てもその女性は60歳を超えている。
彼女は部屋に案内された時、露天風呂の事を聞いてみた。
なんと「今はやっていません」とのことだった。
「でも、館内にお風呂がありますので、そちらを利用して下さい」
食事の前にお風呂に行ったのだが、そのお風呂を見て仰天してしまった。
とにかく狭い。
しかも、肝心の風呂は、一般家庭でよく見かける空色のポリ製なのだ。
湯船も狭かった。
一人しか入ることが出来ないので、しかたなくぼくたちは二人一組で風呂に入ることにした。


 < 過去  INDEX  未来 >


しろげしんた [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加