Lacrimosa 日々思いを綴る
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2008年08月18日(月) 忘れ得ぬ記憶

今日もクロムは窓辺で俺の帰りを待っていた。
俺の姿を確認すると「んん〜っ」と伸びをして出迎えの準備。
玄関に入ると「にゃ〜ん」とか「にゃおぉ〜ん」とか言う。

鷹栖神社で拾われた、野良猫か捨て猫かわからない黒い子猫。
偶然が重なり、俺の元に引き取られた。
俺の家に来たお前は、幸せか?
何かにつけ足に擦り寄り、抱き上げると喉を鳴らす。
今この時を「幸せ」と思ってくれるなら、まぁいいか。

若くして生涯を終えたキリエは、幸せだったのだろうか。
何かにつけ膝の上に乗っかり、撫でると喉を鳴らした。
病気で日々衰弱しても、抱き上げて膝に乗せると、嬉しそうに眼を細めて喉を鳴らした。
しかし薬は一滴も飲んでくれなかったな。
例年より暖かい初春の夜も、膝の上で嬉しそうに喉を鳴らした。
息を引き取る間際まで。
たとえ短い生涯であっても、「幸せ」と思ってくれたのなら、それでいい。

この悲しみも、寂しさも、キリエがくれたもの。
忘れ得ぬ記憶と共に、生きてゆく。


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