彼女に預けていた家の鍵が、戻ってきた。今日は、心が穏やかだった。聞きたい事は、色々あった。しかし、問うのはやめた。たとえ問うても、何も変わらないだろうから。ただ一言さよならそれが精一杯だった。深手を負った心もやがて硬く乾き何も感じなくなるだろうさようなら 愛する人さようなら 思い出たちさようなら