Lacrimosa 日々思いを綴る
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今日もまた、お客の挨拶回り。上川北部へ向かうと思っていたが…
今日は隣町。 彼女が住む町。 彼女が働く町。
ハンドルを握る手が震える。 動悸が治まらない。 客先への挨拶を終えて、車に乗り込む。 ルームミラーに映る俺の顔。 笑顔で挨拶していたつもりが、全然笑っていなかった。
彼女との思い出が多すぎる。 彼女とドライブした道。 彼女と行った場所。 彼女への想いが、今も身を締め付ける。 こんなに近くにいるのに、 この手はもう届かない。
だったら、その想いを捨てたらどうだ?
しかし、心がそれを必死に拒否する。
それを捨てるなんてとんでもない!
_, ,_ ドラクエかっ! ( ‘д‘) ⊂彡☆))Д´)
父が死に、母が死に、虚ろになっていた俺の心は、彼女が与えてくれた暖かさによって満たされた。 今、彼女への想いを捨てたら、間違いなく心が壊れる。
しかし、彼女はもう戻って来ない。 今の彼女にとって俺は、「今まで付き合ってきた何人かの男のうちの一人」に過ぎないのかも知れない。 しかし俺にとって彼女は、唯一の人だった。
心を支える自信が、日々衰える。 時々、良からぬ思いが心を支配する。
父は首にロープを掛け、未来を閉ざした。
母は車内に排ガスを引き込み、未来を閉ざした。
ならば俺も、この手で未来を…
_, ,_ 呪われた家系かっ! ( ‘д‘) ⊂彡☆))Д´)
たとえそういう因果にこの身が囚われていても、 それだけは何とか抗いたいものだ。 父と母に続いて俺も、となると、兄貴の心が壊れるかも知れない。 若社長にはまだまだ頑張ってもらわなきゃならない。
料理やゲーム…何かに集中している間だけは、心静かになれる。 麻婆豆腐の素(辛口)に、 豆板醤1/3瓶と、 刻んだタカノツメを放り込んだ。
汗だか涙だかわからんものが出てきた。
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