Lacrimosa 日々思いを綴る
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2004年08月20日(金) 日本の原発が大変だ

オリンピックのメダルラッシュでかすみがちだが、まだまだ喉元すぎるには早すぎるぞー。
たとえ放射能漏れはなかったとしても、死傷者11名の大惨事だ。

日本は世界でも稀に見る原発大国。石油・石炭の自給が利かないので、火力発電には限界がある。京都議定書の関係もあるしな。水力では、火力ほどのコストに見合う発電量は期待できない。風力は発電量にばらつきがある。結局は原子力発電に頼らざるを得ない。
ウランも輸入で賄われているわけだが、化石燃料に比べてコストは激安。問題は…ウランはあと120年くらいで掘りつくされるのでは、って事。
何万年も前に、アフリカ大陸の中央にウランの大鉱脈があったらしい。あまりにも密に集まっていたせいで、ちょっとした地殻変動で勝手に臨界を起こし、6000年にも渡って燃え続けたらしい。
でも、その鉱脈が今でも残ってたら、核のゴミ問題はもっと深刻になってたな。

しかし、それよりも深刻なのは、日本の原発の安全管理体制がザルだって事。
もんじゅのナトリウム漏れ事故、東海村JCOの臨界事故の教訓が全く生かされていない。喉元すぎるのが早すぎるっつーの。もっと猫舌になれよ。
まぁ、日本人の原発に対する見方にも問題がないわけではない。
一切の不具合を認めようとしない、って感じだよな。自動車だって3年走ればブレーキパッドも減ってくるさ。オール・オア・ナッシングじゃねぇっつの。
これから先、電力消費量はさらに増える。人間の居住区が増えれば、電気を通さなくちゃならないからな。「省電力生活」、本気で考える時期じゃないの?
とは言え…温暖化が進んだら、電力無しじゃ生活できないよなあ。うちわだけじゃ涼は取れねぇよ。


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