スナックおのれ
毛。



 病気の深淵。

 人はいろいろな理由で病気になる。寒かったり、暑かったり、疲れてたり、遺伝だったり、病原菌だったり、好物をたくさん食べることだったり、寝るだけのことだったり。人を病に追い込む原因は、数えきれない。私がこうして文章を書くことも腱鞘炎とか言う病気をいつか発動させるかもしれないし、部屋がきたないことだって、病を引き起こすのかもしれない。
 ただ気をつけたいのは、知識だと思う。知識があれば、病にはならないというのは間違いで、むしろその知識自体が病につながることもあると私は思う。
 まだ発作は起こしたことはないけれど、私は過呼吸になりやすい。突如として呼吸のタイミングがわからなくなる。発端はわかっている。それは、中学生のとき、過呼吸の同級生を見てしまったこと。その子は、学級会の時に突然、息を荒げ、そのまま気を失った。私はちょうどその子の隣に席をおいていて、一部始終を見てしまった。ただそれだけで、私は10年過呼吸の呪縛にとらわれている。もし、あの光景をみることがなかったら、そんな病を未だ知らずに暮らしていたかもしれない。
 病気の深淵は、そこかしこにぽっかり穴をあけている。知識も、疑う必要が十分にあると、私は思う。

2004年08月11日(水)
初日 最新 目次


My追加