スナックおのれ
毛。



 生活のくさび〜植物編〜

 かろうじて、実がなる時もあるけれど、ほとんど何もくれはしないんです。植物なんて水ばっかりすうだけで、手間もかかるし、面倒くさいと言われちゃえば、それまでなんです。だけれども、私にとっては、その「面倒」っちゅうのが重要で。毎日、水をあげたり、葉っぱの様子をさぐったり、ちょっと気をつかう、そこが大切なんです。
 一人暮しをしていると、自分ばっかりに目が向いちゃってなりません。ご飯をくったりだとか、テレビをみたりだとか、掃除をしたりだとか。結局、家にいる時間すべてが、自分のための時間に使われていく。それが悪いというわけじゃないけれど、なんだかそればっかりだと、甘えが生まれるというか。自分のことだし、まあ、いいやってのが多いんです。だけれど、そこに植物の世話や動物の世話があったりすると、少し自分から意識が遠ざかる。私にとっては、それが重要です。
 そんなわけで、植物は、私にとって「生活の楔」です。友達には「癒し?」とかいわれるけれど、そんなんじゃありません。私の生活意識とか性格を律する同居者です。面倒くても、手をかけて、世話をする。そこんところが大切なんです。
 ところで、植物のお世話っちゅーのは、少し人間関係にも似ています。たいていの植物ってのは2.3日ほっといても大丈夫ですが、実はその甘えに対するダメージは確実にあるわけで。親友だから、親子だから、とかいう甘えが実はきかないのといっしょです。だから、私は植物に水をやっていると、友人や家族のことをふと思い出す時があります。そろそろ人間関係にも水をやらなきゃね、お互いってね。

2004年02月01日(日)
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