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■ 夜型人間、陥落。
夜型人間だった。 夜になると、生命力が溢れてきて、本を読み出したり、掃除をはじめたり、昼間以上に活動的になって、気分がよくなっていた。けれど、最近、どうやらそれは違うことに気付いた。やはり、人は夜、寝るべきなのだと思った。ある地方の古人は、夜は妖精のものだ、と言った。虫や動物が動き始めるのも、夜の方が圧倒的に多い。そういう意味でも、夜は人間が活動すべき時間帯ではないのかもしれない。 私は、今、ゴキブリのいる家に住んでいる。今日も、2〜3匹倒した。ありえない。こんな家に住んだことのない私は怯えてばかりいる。けれど、こんな私でもアイツ等に対して、好戦的になれる時間がある。それは、昼だ。なんだか、光の下でアイツらをみていると、勝てる気がする。わしゃ、人間様じゃゾ、とワケのわからない高揚した気分になれる。けれど、逆に夜のとばりがどっぷりとおりてくると、どうも自信がない。風呂場や台所、トイレが恐ろしくなってくる。コチラには、文明の利器でもある殺虫スプレーだとかがあるのに、夜が何らかのパワーを奴等に与えて、勝ち目がないとすら、思えてくる。私は、今、夜に自分の生命力の衰えを感じる。今日も既に眠い。眠いところに、不思議なパワーを与えられたアイツらがあらわれたら、終わる。勝てない。 今日は、とりあえず眠ろう。夜、奴等になにをされるかわからないけれど、それは我慢して。夜の生き物の世界と我慢して、私は、ベッドで息を潜めていようと思う。
2003年09月08日(月)
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