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■ 青い国、ニッポンで。
町をあるいておりますと、たくさんの青い人に出会います。サッカーファンってこんなにいましたっけ?と言うほどの青人口。今年の夏は、青いTシャツなしには語れないって程の青Tばやり。ここまでいくと、犬に服を着せる現象と対して変わらない気がしてきます。とりあえずお座敷犬だからって感じで、とりあえず、ニッポンの若者だからねって感じが。
私ね、今日ひとつだけ、どうかと思ったことがあったんです。公務員がサッカー見てたらしいじゃないですか。山形県庁ではサッカー観戦が禁止されて、全国から苦情が寄せられたみたいだし。それってどうなのかな?かたやね、神戸でサッカー関連のプロジェクトに関わっている人は、「勝って欲しい」って感情と2位になって神戸で戦って欲しい職業意識から「勝たないで欲しい」って感情の間で揺れ動いていたワケですよ。最近、どの職業においてもそうですけれど、権利ばっかり主張して意識が少ない方が多いですね。特に公務員は、今の不況の世の中的には、「逃げ道」でもあったりして、ちょっと意識がたりないかな、と思うことが多いです。
かといって、今に始まったことじゃないんでしょうね。実際、50代くらいの方でも気薄な人が多いくらいですから。でも、そんなこと言ってたんじゃ、いざとなった時にたよりになんない。例えば、なにか災害があった時に、私たちを助けてくれる公務員はほとんどいなくなってしまうような気がします。
「ソレとこれとはベツ」。 あ、そうですか。だったらいいんですけれど、あなたたちも所詮人間ですから、ある程度、意識持っていかないと、例えば、窓口で誰か待っているのに、サッカーで気もそぞろ、そんなこともあったんじゃないですか?
「公僕」。 企業人じゃないんです。企業人やその他の国民をプライベートまでを投げ打って、本当はサポートしていかなけりゃいけない職業なんです。自由なんて、制限されているんです。とてもつらい。自分を犠牲にして。そう考えると、誇るべき職業のはずです。でも、今、公務員が誇るべき職業でなくなってしまったのは、公務員ひとりひとりの職業意識の欠落に他ならないと思いますよ。
だいたい、一般人も「サッカー見せてやれよ」なんて、言わないで下さいよ。仕事そっちのけでゴルフやってました、ってな話題には食らいつくくせに。仕事やりながらサッカー見てました、ってのも被害の大小だけであんまり買わんないと思うんですけれどもねぇ。
なんにしても、みんなサッカー馬鹿になりすぎです。老いも若きも好きも嫌いも、みんないっしょになって。確かにね、どんな理由があったにせよ、団結することは良いこと。同じニッポンジンを意識できるなんて、嬉しい。ニッポンのアイデンティティの復興です。でもね、このサッカーフィーバーがすぎたら、なくなっちゃうんでしょ?一時だけの騒ぎたさ、自己満足だけのために徒党を組むなんて、少し違う話じゃないのかな。 なんにしても、これがきっかけでそう言う方向に行くとしたら、私は嬉しいけれど、どうなんだろう。結局、フィーバーだけで終わっちゃうんじゃないの?日々の忙しさと雑踏と怠慢にまぎれて。
2002年06月14日(金)
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