戌が思う。



 高校生。

私が高校生だったときのことです。

中学で同級生だった男の子と
通学中や帰りに同じ電車になることがけっこうあって
そのときに、彼が
「ある図書館に勉強に行ったら
 かわいい女の子がいて
 それがあなたと同じ高校だから
 なんとか名前とかを調べてほしいんだけど」
という内容のことを言っていた。
でも、顔が分からないことにはどうしようもないので
私は週末、彼に連れられ、その図書館にいったのです。

しかも、図書館の勉強スペースは小さいのに
大変人気があったため、
9時開館を並んで待つわけです。

さらには、実はそこは、家の近所のではありません。
電車と地下鉄で行かないと・・・
ちなみに、大人になった今は、
その近くに住んでいるのだけど。

6時半に、最寄り駅集合。
どうしてそこまで私が懸命に付き合わねばならんのか?と
疑問を胸に抱きつつも、
付き合ってあげることにしました。

しかし、その女の子は現れません。

後日、名前だけはなんとか分かったようで、
なぜか私は次の任務をおおせつかって
その子の教室まで行く羽目になってしまったのでした。

結果としては、何も分からず、
その子にも会えず、
彼も彼女に関して何も進展せず。

もう、15年ほど昔ですね。


どうしてこの話を思い出したかというと、
その彼から、私の実家に電話があったよと母に聞いたこと。
お盆に、別の同級生と会ったので
数年ぶりに集まってみようか、ということになって
私に声を掛けてくれたのでした。
なんだか律儀なやつだ。

が、母が、今の私の近況を知らせ、
家の電話番号を教えたらしいけど、
かかってきてません、今のところ。
どうしたんだろうか。

2005年09月07日(水)
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