東京の片隅から
目次きのう


2019年10月16日(水) なつと茜

「なつぞら」については以前少し書いた。
出産を経て働き続ける主人公「なつ」と対比するようなキャラクターとして、出産で仕事を辞めて家庭に入る「茜」という元同僚がいる。朝ドラの視聴者には「茜」のほうが受けるらしかった。(なんせ見た目も可愛らしい)視聴者のメインは、女性は結婚したら家庭に入るのが良しとされていた世代だ。「茜」を肯定しなければ自分の人生を否定することになる。そういう気持ちがあって、過剰に「なつ」を非難する論調になっていたのだろうと思う。

で、ノーベル賞の季節になると思い出すことがある。
何年か前の受賞者夫人のことだ。大学の同級生だったというその夫人もコメントを求められたりしていて、ノーベル賞に関係のない二人のなれそめとか話させられていたのだが、レポーターが「内助の功」を強調する方向に話を持っていこうとしているところ、夫人が「私は研究を続けたかったんですけど」と言った。前後の話は全く覚えていないし、何なら受賞者が誰なのかも覚えていない私だが、その一言だけは強烈に覚えている。冗談めかした口調ではなかった。
あの世代で四年制大学、しかも理系、ひょっとしたら大学院に進む人だから並外れて優秀なわけで、夫の研究生活を優先して自分はいろいろあきらめて、そのことがずっと心にあるんだろうなぁ。その葛藤を抱えたまま数十年来た、彼女の心の苦しさを思うのである。
彼女は「茜」ではあったけど、心の中は「なつ」だったのではないかと思う。


2019年10月15日(火) 連休明け

荒川の水はだいぶ引いた。濁っているし、水量も多いが、もうサイレンが鳴るほどには増えないだろう。北関東から東北地方の情報がぼちぼち伝わってきているが、予想以上に酷い。
そんなときに「今年の漢字の募集」のニュースを耳にする。主題団体の思惑としては「令」とか「和」とか「新」とかにしたいんだろうけど、去年同様「災」になるのではないかと思う。


2019年10月14日(月) 見えない

朝から降ったり止んだり。東京では一段落した印象だが、同じ関東地方でも山沿いはまだまだやっと被害状況が伝わり始めた感じだし、東北地方はまだこれからだろう。東京よりも前に通り過ぎたはずの東海・中部地方の情報もない。どこまで被害が広がるのか、見えない。


2019年10月13日(日) 台風一過

夜半過ぎに雨は止んだようで、風向きが変わり、風の音が聞こえる。あとで聞いたら、夜空がいつになく綺麗だったらしい。荒川はどうやらギリギリで持ちこたえたらしい。
朝からピーカン。路上に木の葉が散っているが、周囲の家を見てもさほど被害はなさそう。風はまだ強い。公園のほうから吹いてくるのだが、金木犀の香りが混ざっている。
朝から溜まった洗濯物を片付け、2時間ほど眠らせてもらう。服を着たまま寝たし、夜中に何度も警報で起こされたりして、緊張していたのか、身体がガチガチ。昼まで眠って、やっといつもの状態に近くなった感じ。それでもまだ眠い。
午後、買い物ついでに荒川を見に行く。夜中にライブカメラで見た状況よりも水位は下がっていたが、まだまだ危ない感じ。あと数日は警戒か。


2019年10月12日(土) 台風19号

台風が来る。
前日までに家の周囲はあらかた片付け、朝から電気が通っているうちに料理を作り置きしたり、水を溜めたり。もともと水のペットボトルは震災以来常に2〜3ケース買い置きしているので問題なし。
子どもは一日どこにも行かれないので退屈しきっていたが、出たら死ぬぞ。
早めに就寝したが、夜中もスマホに警報が入り、まんじりともせず。


2019年10月11日(金) 「吉野朔実は本が大好き」

吉野朔実「吉野朔実は本が大好き」読了。
「本の雑誌」に掲載されたコラムを1冊にまとめたもの。もともと少しずつ発売されていたものが1冊にまとめられたものなので、既読のコラムもある。
基本的に読書コラムなので、彼女の読書傾向を垣間見られて面白い。外国文学が多く、ジャンルとしては推理小説や心理系のものが多いように感じる。
今展覧会開催中のゴーリーや、この前までやっていたショーン・タンに触れたものも。存命なら見に行ったんだろうなぁ、絵描きからの感想を聞きたかったなぁと思う。
また、亡くなってから知ったのだが、私の勤務先からそう遠くないところにお住まいだったようで、知っている本屋が何度か出てくる。その店ももうない。
いろいろなことを考えてしまう、そんな本だった。
買ってからしばらく積ん読していたのだが、読むのはちょうど今、だったんだろう。


2019年10月10日(木) ろうそくの科学

ノーベル化学賞のインタビューで「ろうそくの科学」の話が出ていたので本棚を探したが、見つからなかった。きょうだいが持っていったか、引っ越しの歳処分してしまったのか。
「ろうそくの科学」は私が初めて買った(正確には買ってもらった)文庫本である。4年生か5年生のころだ。
塾の日曜テストの問題に使われていて、テストの帰りに寄った本屋で買った。
岩波文庫で、110円くらい。表紙はコート紙じゃなくて、ハトロン紙だった。ちょうど過渡期だったのか、まだ岩波の棚には両者が混在していた。
物理も化学も数学も赤点だった私だが、理科そのものは嫌いじゃないのは、この本との出会いもあるのだろうと思う。


2019年10月09日(水) お呼びでない

通勤経路の途中に新しく出来たラーメン屋が気になる。今年はPTA活動で半休を取ることが多いので寄るチャンスかも、と思ったが、いつ見てもガテン系の若いお兄ちゃんたちが店内+店外にぎっしりで、何となく入りづらい。なんというか「お呼びでない」感がすごい。お昼休みを外せば大丈夫かな。広い店じゃないので、お昼休みに食べるのが遅い自分が時間と場所を占有するのは悪いと思っちゃうんだよなぁ。


2019年10月08日(火) 間が悪い

週末に台風がやってくるらしい。今回の台風は大きいらしく、家に引きこもる連休になりそう。そんなときに限ってwiiは修理中なんだよなぁ。


2019年10月07日(月) 金木犀

朝、金木犀の香りがした。今年初めてだ。
栗といい、今年はどうも秋の勝手が違って、変な感じ。


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