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斜めうえ行く「オクノ総研 WEBLOG」
by オクノ総研
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■LDショックで分散投資の重要性を再認識した
日本株が大荒れ。
昨日は持ち直したものの、LDのおかげで2日間に渡ってほぼ全面安。

僕は昨年末にポートフォリオの大幅見直しを実施したので、それほど大きな損失にはならなかった。
そうはいいつつも、まだポジションを保持していた銘柄も多いし、日経平均連動型の投資信託(-6.22%!)もあるので、たいしたことはない、と言いつつも損失を被った。
ポートフォリオ全体で-1.72%。
誤差の範囲、だと思えるかもしれないけれど、投資金額が大きいので、絶対額の損失は大きかった。
この全面安での状況で、僕のポートフォリオ全体の下落率が低いのは、分散投資していたからである。

「LD株下落→連想売り→追証発生→株を処分して現金化→株価更に下落」のループ。
マネックスが場中にLD関連株を担保価値ゼロにしたせいで、株価の下落に更に拍車がかかった。
LD株は信用売りができないのだけれど、連想売りと追証のせいで、この無限ループが始まって全面安。

逆に言えば、LD問題とは関係のない企業の株価がつられてバーゲン状態になっているわけで、この全面安が落ち着いついた現在は、絶好の買い増し機会とも言える。

しかし、マスメディアのLD報道には辟易する。
IT企業も、M&Aも、LBOも、株式分割もそれ自体は悪ではない。
LDは悪かもしれないけれど、資本主義市場は健全なんだよ。
善も悪もまとめて糾弾するのは、止めろ、と言いたい。
テレビ報道でもゲストである識者のコメンテーターはマトモなことを言っているのに、強引に資本主義市場を否定するように持っていこうとするやり方はおかしい。
資本主義市場そのものを否定するような報道は止めて欲しい。

僕は、昨年末に書いたとおり、昨年末にポートフォリオの一斉見直しをやって、ポジションを大幅に変えていた。

簡単に言えば、直接株投資で割高株、すなわちPER、PBRが高すぎる株をさくっとソートして、ヤバいところの財務を再分析。
PERはP/LとC/Fを比較、PBRはB/Sをチェック。
理論的(俺様理論だけど)に説明のつかない株価のついている企業への投資は切り捨てた。
LD株をはじめとする新興「自称」IT関連株は、最初から検討対象外だったので、投資していない。

PERが高すぎるからといって、必ずしも株価が割高、というわけではない。
利益を設備投資等の再投資に回して利益が低めに出ていてPERが高くなっている企業は合格。
P/LとIR情報を見るだけなので、簡単な作業だ。
利益の出ていない企業は全て切った。

PBRは資産をどう見るか、なんだけど土地やキャッシュを持っていたり、技術、ビジネスモデルがキチンとしている企業は保持。
資産が株式中心である企業は切った。

方針さえ決めちゃえば、機械的な作業である。
僕は、年末に保有株式のほとんどを利益確定、現金化して、再投資先の検討中、投資途中だったのである。

僕は、Yahoo!FINANCEで保有株と過去に保有していた株、投資検討中の株の状況を管理しているのだけれど、見事に保有株の下落率は低く、過去に投資して儲けさせてもらった株は大幅下落。
運とタイミングが良かっただけだけど。
ただの偶然だろう。

そして、現在は再投資の作業中。
投資方針は確立しているのでアタマは使わない。
「作業」である。

今回のような連想売りを避けるため、連動性のない金融商品にポートフォリオを分散させている。
連動性のない株式ポートフォリオへの組替えはもちろんのこと、通貨、国単位、金融商品の性格を完全にバラバラにした。
リスクヘッジのためである。

僕は、投資でそれほど儲けようとは思っていないのだけれど、昨年はちょっと異常で本業収入よりも投資収入のほうが多かった。
リスクが増大している事が恐くなったので、分散投資に切り替えて、リターンは下がる事を前提に、リスクを減らす方法を取った。
ローリスク・ローリターンに投資方針を切り替えた。
ひとつひとつの投資はハイリスク・ハイリターンなのだけれど、分散投資で連動性のない投資をしているので、結果的にローリスク・ローリターンになっている。

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01月20日(金)
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