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斜めうえ行く「オクノ総研 WEBLOG」
by オクノ総研
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■ちんかすクリーナー
前職時代の上司と飲んだ。
僕の上司は最大でも2年くらいで変わるのだけれど、その上司とは4年間連れ添った。
一緒に地球上を何周かした。
ニューヨークのユダヤ人のベンチャー経営者にホテルに軟禁されたり、ちょっとしたトラブルで、裁判沙汰にもなっりもした。
その上司は、僕が、ややこしいことに巻き込まれてホテルに軟禁されたときは、日本から国際弁護士を急遽派遣して救い出してくれた(そのとき「You are hostage!」といわれて、辞書で「hostage」の意味を調べてげげげげげ!)。
感謝している。
その上司は、企業を上場させ、現在は別の外資の役員をしている、
僕としては、久しぶりに会う元上司は株式上場益で20億円くらいのキャッシュが余っているだろうし、待ち合わせ場所は恵比寿だったので、タイユバンロブションあたりでシャンパン空けまくりかな、という淡い期待を持って臨んだ、
もうひとりは、僕がニューヨークで仕事をしている際に、日本側で僕の代理人を勤めていた人物。
僕はこの方にも、最大限の信頼を持っている、
僕の日本での僕の代理人と勤めてくれていた方は僕の期待を絶対に裏切らない。
10年以上の付き合いになるけど、一度も僕を裏切ったことはない。
知り合った当時からお互いに会社を移り変わりながらも、仕事や遊びで付き合いがある。
僕が信頼するこの三人で、いつか一緒にもう一度を仕事をしたい、と思う。
20億円の上場益を得ている、と思っていた元上司は、上場時に役員だったので、未公開株を銀行から借金して自腹で未公開株を買った。
割り当てではなく、借金で買ったらしい。
でも、役員だったので、IPO後も証券会社からは、株式の売却は制限された。
上場当初は数億円の含み益があったらしいのだけれど、役員という手前上、株式の移動には有言無言の制限がかかるらしい。
IPOできたからといって、即、億万長者というわけではないらしい。
上場当初の含み益は数億だったらしいのだけれど、役員という手前上、証券会社から株式の放出に制限をかけられ、そうこうしているうちに株価は暴落、結局、含み益は限りなくゼロになってしまった。
残ったのは、借金して買った暴落した自社株。
笑うしかない、と笑っていた(眼は笑っていない)。
ストップ安が続き、その日も比例配分で2株しか売れなかったらしい。
僕は、フツーのサラリーマンに戻りたい、と思う。
ギスギスして、毎日追いかけられるだけの競争には、いい加減疲れた。
お金はそれほどいらないので、楽しく暮らしたい、と思う。
一人暮らしの僕は、贅沢三昧の生活(あくまでも僕にとってだけど)をしていても、毎年、数百万円程度の現金が余る。
昔の仲間と話していて、仕事はお金じゃない、と改めて実感した。
お金なんてなくても、エキサイティングな仕事ができれば、気のあった信頼できる仲間と仕事ができれば、僕はそれだけでじゅうぶんだ。
いつかこの三人で事業を起こしたい、と思う。
1,000万円くらいなら、返って来なくたってどうでもいい。
キャピタルゲインなど望むべくもない。
あくまでも、「遊び」の延長。
僕は、自分で事業を起こしても、絶対に株式公開、パブリックカンパニーにはしないだろう。
僕の会社だ、有象無象の株主の都合のいいようにはさせない。
遊びに他人から口を出されたくはない。
自己資金で会社を設立し、運営する。
成功しても失敗しても自己責任。
僕の金銭感覚は学生時代からほとんど変わっていない(つもりだ)。
僕は未だに豚丼と牛丼で迷うよう人間である。
僕はようやくラーメン屋で餃子をつけられるようになった程度の庶民である。
ビールを頼むには躊躇する程度のワーキングクラスの人間だ。
スターバックスのコーヒーは高いぞ、と素直に思う。
ビールはおろか、発泡酒さえ飲まず、「その他雑種A」とかいうビールみたいなお酒を愛飲している(ビールが高いのは単に税金せいだし)。
僕の最も信頼する仲間と飲んで話ていて、僕にとって仕事は、おもしろいかどうかが大切であって、地位やお金の問題ではないな、と再確認した。
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10月25日(火)
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