ID:99799
斜めうえ行く「オクノ総研 WEBLOG」
by オクノ総研
[1220765hit]
■いい加減、スーツの呪縛から逃れよう
小泉さんを始めとする「偉い人」がノーネクタイ、ノー上着運動をはじめた。
僕は歓迎したい。
僕は、スーツスタイル反対主義者である。
僕の会社ではスーツは義務付けられていない。
年中、ビジネスカジュアルである。
スーツが大嫌いな僕は基本的カジュアルファッションで仕事をしている。
でも、クライアントと会う際には、黒系のガチガチのビジネススーツを着用している。
世の中の人がイメージとして持っている戦略コンサルタントに合わせた格好をしているわけだ。
クライアントがスーツなので、こちらとしてもスーツを着用せざるを得ない。
僕にとってはコスプレみたいたものかもしれない。
世間的に、戦略コンサルタントはエリートちゃんで、黒いスーツを着ているものだ、というイメージがある。
一応、サービス業なので、僕としても社外の人と接する場合には、戦略コンサルタントとしてのイメージを壊さないようにコスプレをしている。
ファッションもサービス(フィー)のうちだ。
僕の本音では、スーツは大嫌い。
ネクタイなんてつけたくない。
ネクタイに何の意味があるのか、さっぱりわからない。
おっさんに「ネクタイって何の意味があるんでしょうね?」と尋ねたところ「首輪」という言葉が返ってきた。
サラリーマンとして「首輪をつけられているんですよ、僕たちは犬ですよ。従順ですよ」、ということをアピールすることに意味があるのだ、という。
それは正しい。
ネクタイは、何の機能も持っていない。
記号としの隷属性の象徴。
もはやファッションではない。
僕は、日常的には、そこらの貧乏学生とほとんど変わらない格好でオフィスで仕事をしている。
意外な事に若い社員はスーツが多い。
スーツ着用が義務付けられているわけではない。
スーツを着ている理由を尋ねると「無難だ」、「生意気に見られない」、「スーツ以外の服を持っていない」という答え返って来た。
かくして、社内会議では、主催者の僕が貧乏くさい学生みたいな格好でリードし、偉そうなスーツの方々が、僕に従う、という映像的には奇妙な状況が生まれている。
僕もクライアントや社外の方と会う際には、相手がスーツなので、こちらとしてもスーツを着用している。
イヤイヤながらスーツを着る。
僕はスーツを着ると「気が引き締まる」というよりも「ああかったるい」という感覚しかない。
ただのコスプレだし。
「オクノさんが、スーツを着ていると、すごくマトモな戦略コンサルタントって感じっすよ」と言われた。
好意的に解釈すれば、外見上問題なし、なのだけれど、逆に言えば、カジュアルな僕、普段の僕は、マトモなコンサルタントには見えない、ということでもある。
小泉さん自らノーネクタイ、ノー上着運動を開始した。
おすぎ的、ドン小西的には問題ありありだとは、思う。
「かりゆし」はないだろう・・・。
ビジネスカジュアルとして、はダメ。
欧米を礼賛するわけではないけれど、ビジネスカジュアルが一般化している欧米においても、さすがにシャツを外に出した「かりゆし」やら某県のアロハは、認められない。
でも、反ネクタイには僕も賛成。
と、いいつつオフィスの冷房は強すぎる。
上着は必要。
ノー上着は冷房の強いオフィスではつらい。
ノー上着は寒い。
ファッションとしてどうこう言う前に、寒い。
スーツではない夏用の上着を用意しておかないと、過剰冷房のオフィスでは耐えられない。
オフィスの空調がスーツの上着を着ている男性社員を基準に決められている事がおかしい。
カジュアル用の上着がないとオフィスは寒い。
オフィスはスーツの人を基準にした空調。
オフィスの空調を調節して、上着が暑くて着れない状態にすればいいだろ。
地球にも多少は優しい。
現実はクライアントがガチガチのスーツなので、僕は、営業的にコスプレ黒スーツ。
閣僚の脱スーツ化によって、ビジネスにおけるカジュアルファッションが一般化して欲しい、と思う。
まずは、偉い人は、率先してスーツを脱ごう。
若い社員は、上の人間がスーツだとスーツを脱ぎづらい。
[5]続きを読む
06月01日(水)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る