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斜めうえ行く「オクノ総研 WEBLOG」
by オクノ総研
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■モバイル放送を使い始めて約1ヶ月
モバイル放送を使い始めて約1ヶ月。
VAIO 505 ExtremeにPCカード版のチューナーカードを挿して持ち歩いて利用している。
最も利用時間が長いのは、オフィス。
仕事用のPCの横に、モバイル放送受信専用にVAIOを並べている。
オフィスなので、音は出さない。
耳はiPodでふさがっているので、映像だけを流している事が多い。
よく利用するチャンネルはCNN、MTV。
CNBCは、昼間は日経の株価情報ばかりなので、見ない。
モバイル放送のせいじゃないけど、垂れ流しの株価情報をリニアな映像で見る事を必要としている人って誰なんだろう?
地上波のTXでもやってるけど。
市況は、PCや携帯電話でチェックするのが普通だと思うんだけど。
使ってみた感想を述べる。
・良いところ
−ノイズなしで映像をどこでも試聴可能
・悪いところ
−チャンネル切り替えが異常に遅い
−チャンネル数が少ない、モバイル向けのチャンネル構成になっていない
−アプリケーションの完成度が低い
−データ放送は全く使い物にならない
−ノイズなしで映像をどこでも試聴可能
これは正直言って驚いた。
ここまできちんと受信できるとは思わなかった。
自宅、オフィス、電車の中。
どこでもノイズなしで映像が受信可能である。
期待していなかっただけに、これはすごいことだと思う。
ギャップフィラーは、ここまで強力なのか。
FOMAの受信が不可能な場所でもモバイル放送の受信は可能だ。
オフィスの奥まったところまで入っていくと電波が途切れ途切れにはなる。
だが、その場所はFOMAは完全に圏外のエリアである。
FOMAよりもモバイル放送の受信感度のほうが高い。
サービス開始直後でここまでインフラを整備できていることは素直に賞賛したい。
で、次は悪い点。
−チャンネル切り替えが異常に遅い
使ってみて最も気持ち悪かったのが、チャンネル切り替えが異常に遅い事。
チャンネル切り替えに10秒以上かかる。
起動時も同じで、電波を受信してから映像が出るまでの時間が異様に遅い。
慣れないうちは、エラーだと思っていたくらいだ。
EPGのデータ取得も同様で、とんでもなく時間がかかる。
ザッピング的な利用はほぼ不可能、と考えていい。
−チャンネル数が少ない、モバイル向けのチャンネル構成になっていない
ユーザーによって必要とする情報は異なるとは思うのだけれど、韓国ドラマをモバイル環境で試聴したいとは思わない。
モバイル放送であれば、視聴時間は短時間だろうし、ながら試聴であるはずだ。
集中して長時間に渡ってモバイル放送を試聴することは、利用シーンから言って考えにくい。
ニュースチャンネルを充実させるべきである。
個人的な希望としては、ブルームバーグが見たい。
−アプリケーションの完成度が低い
モバイル放送のPCカード版はHDDへの録画も可能である。
そしてEPGも使える(死ぬほど遅い。ネット経由でもEPGデータは落とせるように作ればいいのにね)。
それにもかかわらず、なぜだか予約録画ができない。
その程度のソフトウエアは簡単に作れるはずだ。
コンテンツプロバイダとの契約上、タイムシフト試聴ができないのだろうか?
モバイル放送のユーザーインターフェイスは、PCではなく専用機がベースになっている。
そのせいか、一般的なPCのユーザーインターフェイスの感覚で利用しようとすると、使いづらい。
ハードウエアボタンを実装した専用機のユーザーインターフェイスをそのままPCにポーティングしているため、PCでのユーザーインターフェイスとしてはかなり違和感がある。
また、僕の場合、CNNは音声は英語(副音声)で聴きたいのだけれど、番組が変わるごとに日本語(本音声)に強制的に戻されてしまう。
いちいち切り替えが面倒。
−データ放送は全く使い物にならない
データ放送は、まあ、オマケ、という位置付けだろう。
見えるラジオのデジタル版。
PCでデータ放送を試聴すると、どうしてもインターネットと比較してしまう。
携帯電話のコンテンツよりも見劣りがする。
災害対策用かな。
ま、月額300円だし。
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04月05日(火)
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