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斜めうえ行く「オクノ総研 WEBLOG」
by オクノ総研
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■僕の脳みそ拡張計画
僕はあまりアタマが良くない。
特に記憶力が弱い。
人の顔や名前を覚えるのが苦手だ。
会社でも、知らない人から「いやあ、先日はどうも」的な挨拶をされる事が多い。
パーティーなどで「はじめまして」と挨拶をして「え〜っ?、はじめましてじゃないですよ」と言われることも度々だ。
何て失礼なやつだ。
だって、僕はアタマが良くないんだもの。
人の顔が覚えられません。
小学校低学年の頃、僕はまるで算数ができなかった。
かけ算もなかなか覚えられない。
そのとき、僕はあることに気づいた。
計算の時に「¥」をつければ良いではないか!
カネに対する執着心だけは異常に強い典型的な関西人の僕は、算数のドリルを解く際に「¥」をつけて計算するようにしてみた。
何と!すらすらと解けるではないか!
僕は複雑な計算もこなせるようになり、クラスのトップに躍りでた。
今でも、数字には意外に強い。
特にファイナンス関係は直接お金に絡む話なので、経営分析もファイナンスデータを動物的センスで読み取る事ができる。
算数の弱点は「¥」をつけることにより克服したのだが、次の問題は記憶力である。
歴史などの記憶系のお勉強は「マンガ日本史」、「マンガで解る世界史」的な本をひたすら読むことにより、何とか乗り切った。
理科は学研の「ひみつシリーズ」のマンガ。
で、現在。
僕は、「日本で上から数えて一桁番台の成績だった」、みたいな人々に囲まれて仕事をしている。
一方で、僕はそれほどアタマが切れるほうではない。
別の意味ではキレているけど。
と、いうかアホだ。
だが、僕が本当はアホだと気づいている人は少ないだろう(と思う)。
僕のアタマの弱さを支援しているのは、外部記憶である。
僕のアタマは、コンピュータの恩恵で、情報の検索、分類、仕分け、分析する能力だけは発達している。
この世にコンピュータが存在しなかったら、僕はただのアホのままだっただろう。
僕のアタマの中にある情報は、「もやもやとしたインデックス」が基本である。
僕の脳に入力される情報量は、テキストだけでも一般人の数十倍だろう。
僕は読むテキストや情報は異常に多く、速い。
もちろん僕は、それらを記憶できないし、きちんと理解できているかも怪しい。
僕の脳は、その異常な情報の海から「もやもやとしたインデックス」を生成するだけだ。
だが、「もやもやとしたインデックス」だけは、ちゃんと生成するようにしている。
「もやもやとしたインデックス」は、「もやもやとしたキーワード」だったり、「もやもやとした書籍名や著者名」だったり、「もやもやとした情報を持っていそうな人」であったり。
デジタル、アナログの両面で僕は「もやもやとしたインデックス」を生成し続けている。
サーチエンジンのロボットみたいなもんだ。
映画の「イノセンス」の、バトーさんとトクザくんの会話には、やたらとことわざが出てきて難解だ。
あれは外部記憶上のことわざを検索しながら会話している、という設定だからである。
たぶん、あの時代は「ことわざブーム」かなんかで、ことわざを検索しながら会話するのが流行しているのだろう。
僕が専門用語や難しい言葉を連発していたら、それは外部記憶に頼っているから、と見ていい。
僕は常時、160GBを超えるストレージを持ち歩いている。
HDDやらフラッシュメモリやらいろいろ。
ナイフでも切り裂けないバリスティックナイロン製のTUMIのカバンに鍵をつけ、とんでもない量の情報が持ち運んでいる。
それらの情報は、インターネットの公開情報では絶対に得られない貴重な情報の塊である。
アナリストレポートから、様々な分析データ、人には言えないひみつの情報。
わざわざ持ち歩いている理由は、ネットに接続されたシステムのセキュリティーを信用していないからだ。
ネットにつながっている時点で、破れないセキュリティーなどない。
ちなみに、これらのストレージメディアには物理的な鍵に加えて、パスワードロックもかけてあるので、僕を襲っても無駄です。
僕の内部記憶はアホでも、外部記憶は天才である。
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02月22日(火)
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