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斜めうえ行く「オクノ総研 WEBLOG」
by オクノ総研
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■「アンチ」アンチドーピングと人類の人工的な進化
アテネオリンピックが終了してもアンチドーピング活動は終わっていないらしい。
今回のアテネオリンピックでは、オリンピック終了後も選手に対してドーピング検査を行う事ができるのだそうだ。
ドーピングはレギュレーション違反なので、アンチドーピングは推進すべきだ。
スポーツにはレギュレーションがなければならない。
僕個人としては、レギュレーション「なし」の何でもありのオリンピックも見てみたい気もする。
ドーピングを完全に認めた超人オリンピック。
薬物の副作用があるからドーピングは禁止すべきなのだけれど、仮に副作用がないのであれば、ドーピングをやってもいいのではないか、と僕は思う。
JOCのサイトにはなぜアンチドーピングなのか?についての説明がある。
@スポーツのフェアプレーの精神に反する
薬物を使用することは公正な競争を損ね、フェアプレーの精神に反します。また、スポーツが薬物に汚染されることは、スポーツの社会的価値を損ねることになります。
Aドーピングは社会悪になる
ドーピングで勝利を得ることができるとしたら、それはルール違反を認めることになります。スポーツ、特に多くの人が見るオリンピックなどの大きな舞台ではそれがまかりとおるようなことがあれば、社会にもたらす影響ははかりしれないものになります。スポーツの価値自体もおとしめられ、スポーツをやろう、見ようという人もいなくなるかもしれません。また社会への悪影響ということでは、ドーピングのために使われるくすりの乱用にもつながります。実際に、欧米ではスポーツを目的にしないでも、有名選手のようなカッコイイからだになりたいとくすりをのむ青少年の問題があげられています。薬物乱用自体が違法行為であるだけでなく、場合によっては、くすりほしさに罪を犯すということもあるでしょう。ドーピングが社会悪につながるというのはそういうことなのです。
Bドーピングは選手の健康を害する
ドーピングの代表的な方法は「くすり」をのむことです(その他、禁止されている「方法や操作」もあります。)
アンチドーピングの禁止薬物リストを見てみると、カフェインやエフェドリンも禁止薬物とされている。
僕が日常的に摂取している薬物?である。
朝や徹夜時にはカフェインの錠剤を摂取するし、ダイエット食品にはエフェドリン(現在はFDAにより禁止されている)が含まれている。
厳しいなあ、と思いつつもレギュレーションは必要なので、アンチドーピングは必要だ。
これからのドーピングは薬物だけではなく、遺伝子治療が問題になる。
2008年の北京オリンピックでは、遺伝子ドーピングが議論されることになると考えられる。
遺伝子ドーピングは尿検査では検出できない。
遺伝子ドーピングはガンダムに例えて言うと、「コーディネイター」である。
遺伝子ドーピングは、薬物のドーピングと同じく安全性が確認されていないので、禁止となるはずだ。
2012年、2016年のオリンピックでは、アンチドーピングに加えて遺伝子ドーピングの問題が大きくなるだろう。
アンチドーピングは、健康上の安全性とレギュレーションが問題なのである。
健康上の安全性が問題なのであれば、健康上の問題が認められない薬物、遺伝子ドーピングは認められるべきである。
レギュレーションに関しては、時代に合わせて、健康上の問題がない、と認められた時点でドーピング禁止項目から削除していくべきだ。
アンチドーピングのレギュレーションを科学の進歩にあわせて変えていくのであれば、技術は恐るべき速度で進化するだろう。
オリンピックで科学技術の進化を評価可能になれば、技術の急速な進化に寄与する。
オリンピックで証明された技術は一般にもフィードバックされる。
病気の人に対する遺伝子治療、臓器移植、人工臓器は問題ないのに、健常者がより強く、人間を超える事に対しては、「倫理的に」問題になる。
僕は、人間が人工的に人間を超えた存在に「進化」することも、「自然の進化」のひとつだと思う。
人工的な人類の進化が倫理的に認められない、というのは単なる宗教的発想だ。
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10月03日(日)
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