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斜めうえ行く「オクノ総研 WEBLOG」
by オクノ総研
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■Ducati 998 Matrix いきなり入荷
ディーラーから「明日、998 Matrixが入荷します」と土曜の夜に連絡があった。
予約金を入れてから、3ヶ月半。
その間、ディーラーとはちょこちょこと連絡を取ってはいたけれど、日本に何台入荷するかも、僕にバイクが割り当てられるかどうかもわからなかった。
もっと言えば、日本に輸入されるかどうかすらも、確実ではなかった。

が、998 Matrixは突如として、ディーラーにやってきた。
ディーラーも何の情報も掴めなかったのにもかかわらず、いきなり、である。
さすがはイタリア車。

翌日の日曜日、僕は登録のための「住民票の写し」を持ってディーラーに行った。
映画で見たのと同じバイクがそこにはあった。
メタリックのグリーン。
トリニティーの高速道路爆走シーンが浮かぶ。
マトリックスのレプリカなんだから当然だが、各部のパーツにいたるまで同じ仕様。
映画と見事に全く同じ。
実物大フィギュアというべきか。
リアフェンダーに小さく「Matrix Reloaded」のロゴがある。

が、映画との決定的な違いは、映画に出てくるバイクは正確には「998」ではなく「996」である。
996なんて、もはや二世代前のバイクなので、新車で手に入れるのは無理。
そもそも998すらも本来は2002年モデルで打ち止めだったのである。
まあ、しゃあない。
916系のバイクが2004年になって、正規ディーラー経由で新車で手に入ることすらも奇跡に近い。
逆に言えば、旧車なのだけれど。

僕は、バイクの周りをグルグルと回って、眺めまわした。

「あ〜、なんて美しいんざましょっ」

Ducati 998は世界で最も美しいバイクのひとつである。
バイクデザインのひとつの完成系。
レーサーレプリカというよりも、レーサーに無理やり保安部品をつけて公道仕様にしたバイク、といったほうが正しいデザイン。
走る芸術品とも呼ばれる。
僕は世界で一番美しいバイクだ、と思ったからこそ何としてでも欲しかったのである。
ぴかぴかに磨きあげ、床の間に飾っておきたい。

まずは、重い、と言われているクラッチを握ってみる。
「げ。」
死ぬほど重い。
998はレーシングバイクであり、街乗りバイクではない。
本来はデザイン至上主義のオヤジがカッコで乗るようなシロモノではないのであった。
僕の握力では10分くらいの走行で腕がパンパンになりそうな重さ。
これじゃあ、マトモに走れない。
やはり、観賞用か?
オヤジらしく盆栽道に走るべきか?
走りもしないのに、やたらと高いパーツを組み込んで「うーむ、いい枝ぶりですね」みたいな。

まあ、この異常なクラッチの重さに耐えられないのは僕だけではなく、世の中にはきちんとクラッチレリーズキットという、クラッチを軽くするパーツが存在する。
クラッチレリーズキットを組めば済むハナシなのである。

と、いうことでフォルクスワーゲンの新車程度の残金を支払って正式な契約を済ませ、納車時に同時にいくつかのパーツを組み込むことにした。

@クラッチレリーズキット
Aドライカーボンのリアフェンダー
Bイモビライザー

@クソ重いクラッチを軽くするキット。クラッチの切れが悪くなる危険あり。でも、重いものは重いので納車前に組み込み
A998にはリアフェンダーがない!ので、後付け。ドライカーボンは盆栽への第一歩
B日本に数台あるかどうか、という貴重なバイクなので盗難対策は万全に。といっても、イモビだけでは盗難は防げないが・・・

正しい盆栽道であれば、ここでマフラー交換もするところだが、デフォルトでテルミのマフラーがついていたので、交換はあとで考えることにする。
ついでに言えば、リアサスはオーリンズであった。

とりあえず、正式契約が無事完了し、納車時の組み込みパーツも決めた。
あとは、待ってりゃ納車である。

が、しかし。

そこはイタリア車。

バイク本体は先に入荷したものの、車両の書類が届いていないので、登録手続きに入れないのであった。


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