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斜めうえ行く「オクノ総研 WEBLOG」
by オクノ総研
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■レーシックの手術当日
とうとうレーシックの手術を受けてきた。
とうとう、と言っても病院にはじめて検査に行ってから一週間も経っていないのだけれど。
午後からクライアント先に行く用があったので、スーツを着て病院に午前9時半に着いた。
いくつか急ぎのメールを打たなくてはならなかったので、待合室でメールを打ちつつ順番を待った。
ちょうどメールを打ち終わった頃に呼ばれ、手術の準備室に入った。
手術の準備といっても、眼の手術なのでマッサージ機みたいな寝椅子に座って麻酔の目薬をさすだけである。
「精神安定剤は必要ですか?」と尋ねられたが、手術の1時間後にはクライアントとのミーティングに出かけなければならないので断った。
そして、手術室へ。
手術室はクリーンルームになっており、少し寒い。
手術用の寝椅子に寝かされ、腰から下には毛布みたいなのをかぶせられる。
顔には眼の部分だけ空いたパックみたいなシールをべたっとはりつけられた。
次にまつげをテープで貼られる。
開眼機と呼ばれる、まばたきをできないようにする道具で眼を開く。
まばたきはできないけれど、目薬を絶えず流し込んでくれているので、つらくはない。
寝椅子がウィーンと動き、レーザー機器の下に顔が来た。
「では、右目から行きます」
「まずは、フラップを作ります」
レーシックの手術は、角膜の表面をスライスしてフラップを作り、フラップをパカっと開いて角膜の内部を露出させ、そこにレーザーを当て、角膜を削る。角膜を削ったら、フラップを元に戻してできあがり、である。
眼に角膜の表面をスライスする機械が当てられた。
麻酔が効いているので、眼に何かが当たっている感覚はない。
だけど、眼は見えているので、何が行われているかは完全にわかる。モーターの音が鳴り、僕の角膜はスライスされた。
麻酔のせいか、痛くもなんともない。
痛いどころか、機械が当てられている感覚もない。
眼では見えているのだけれど。
何が行われているのかは、わかっていたけれど、別にどうって事はない。
次はレーザー照射。
レーザー照射は単に赤い光を見ているだけである。
赤い光がレーザー。
僕の角膜を削っているレーザーの光をじっと見る。
じりっじりっと角膜が焼ける音がして、角膜が焼けるにおいもする。
だけど、僕は単に赤い光を見ているだけ。
苦しくもなんともない。
何十秒かのレーザーの照射が終わり、フラップをもとに戻しておしまい。
右目の手術は5分もかからずに終了。
ぼんやりとだけれど、右目はすでに明らかに今までの裸眼とは違った見え方をしている。
続いて、左目の手術。
右目と同じ手順で手術が続く。
左目は角膜を削る量が少ないので、あっという間に手術完了。
両目の実質手術時間はあわせても10分もかかっていない。
せいぜい実質数分。
手術前の処置を含めても15分くらいしか手術室にはいなかった。
実にインスタントな手術だ。
僕は「手術」そのものが生まれて初めてだったのだけれど、手術ってこんなに簡単で、お手軽なものなのか?
システム化されているものなのだろうか?
完璧にコンピュータ化されている。
手術室はクリーンルームで無停電電源装置もついている。
いつの間にやら医療って、こんなことになっていたのか。
もちろん血は一滴も流れない。
痛くも痒くも苦しくもない。
21世紀の科学万歳、である。
手術が終了した直後の見え方はソフトフォーカスで、視力は上がっているのだけれど、靄がかかっている。
手術室を出て、手術後の眼の状態を確認。
問題なし。
回復室、と呼ばれる部屋で眼の回復を待つ。
通常は30分くらいは休むらしいのだけれど、10分ほどで靄は消えてきた。できるだけ早くオフィスに戻らなくてはならなかったので、10分で回復室を出た。
3種類の目薬をもらい、事前に用意しておいたサングラスをかけて、病院を出た。
眼が少しゴロゴロした感じはするが、耐えられないほどではない。
地下鉄に乗り、一駅先にあるオフィスに向かった。
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12月12日(金)
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