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斜めうえ行く「オクノ総研 WEBLOG」
by オクノ総研
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■ザ・リアル・ミリ・バニリ ¥100
会社の帰りに中古CD屋に寄り、スゴイモノを発見してしまった。

ザ・リアル・ミリ・バニリ ¥100

買いだ、買い。
即買い。

もう、あの事件は記憶のかなただと思われるので、解説する。
ミリ・バニリを覚えているだろうか?
10年くらい前に、口パク問題でグラミー賞を剥奪されたアーティストである。
歌っていたわけでも、演奏していたわけでもないので、アーティストではないのだけれど。
ミリ・バニリとはグラミー賞の新人賞を受賞しておきながら、実は口パクだった事がバレ、グラミー賞を剥奪された、という前代見聞のアーティスト?である。

このザ・リアル・ミリ・バニリとは、その口パクのミリ・バニリの影で演奏していたホンモノ。
ゴースト・ミュージシャン。
影武者として演奏していたアーティストなのである。

一種のキワモノなので、当然売れていない。
僕が今回入手したCDにも「限定版」と書いてある。
僕も音は聴いた事がない。

「ザ・リアル・ミリ・バニリ」と、Googleに入力しても13件しかヒットしない。
「オクノ総研」ですら57件もヒットするのに・・・。
「ザ」が余計かも知れない、と「リアル・ミリ・バニリ」で検索してみても18件。

そうか、世間の人は全然興味がないのか。
このテのネタに。
ミリ・バニリがグラミー賞を剥奪されたときには、t.A.T.u並にスポーツ新聞を騒がせたものだったのだけれど。

オトナの僕としては¥100の中古CD一枚だけを買うのもナンなので、テキトーに近くに置いてあった同じく¥100のUB40のCDを2枚とマイケル・ボルトンのCDを一緒に買った。
CDを4枚買って、¥400。
税込みで¥420。

家に帰ってザ・リアル・ミリ・バニリを聴いてみると、全然マトモな音。
笑うために買ったCDなのに、結構、キチンとした音だったので、がっかり。
ちぇっ、マトモじゃん。

典型的な90年代初期のちょっとだけ黒い音。
ナイル・ロジャースからソウル色を薄くしたみたいな。
CHICではなく、ナイル・ロジャースがゲストやプロデューサーで参画しているバンドっぽい音。
たぶん、この人達もスタジオミュージシャンなのだろう。

ミリ・バニリとは関係なく、登場していれば普通に売れていたかも知れない。
キワモノイメージが強くて、ちょっとかわいそうな気もした。
07月16日(水)
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