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斜めうえ行く「オクノ総研 WEBLOG」
by オクノ総研
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■在日日本人の日本語
外来語の日本語への言い換えを進めよう、ってことで国立国語研究所が言い換えの具体例をまとめた中間報告を公表した。

−言い換えの例−

「デイサービス」⇒「日帰り介護」
「インフォームドコンセント」⇒「納得診療」
「ユニバーサルサービス」⇒「均一料金サービス」
「キャピタルゲイン」⇒「資産収益」
「アナリスト」⇒「分析家」
「バリアフリー」⇒「障壁除去」

うーむ、困ったものだ。
僕は100%外資にしか勤めた事がないせいか、かなり無茶苦茶な日本語を話す。
「てにをは」以外は全部英語やんけ的な日本語。
もはや在日日本人。

以下、僕の日常会話の翻訳問題。

@インチャージのマネージャーがアテンド
A今フェイズのデリバラブルのクオリティーはノープロブレム
Bミーティングのアジェンダはアップした?
Cアペンディックスのファイナライズは要フォロー
Dモチベーションアップにバケーション
Eキャンディデートのクライアントのコミットレベルはポジティブ
FアベイラブルのアナリストのリストをPLSメールASAP
Gジョブのアサインメントのエクステンド
Hプロモーションはウェイティング
Iリードパートナーのアプルーバルはマスト

答え

@担当の管理職が同席
A今回の成果物の品質は問題なし
B会議の議事進行表はできた?
C添付資料の最終化は手伝う必要がある
Dやる気を起こさせるために休暇
E見込み顧客の確約の確率は高い
F仕事についていない分析家の一覧をできるだけ早くメールしてください
G仕事の配属の延長
H昇進は延期
I担当責任共同経営者の許可は必須

これを続けてメールの文章にすると・・・。

「キャンディデートのクライアントのコミットレベルはポジティブなので次回のミ−ティングにはインチャージのマネージャーをアテンドさせます。今フェイズのデリバラブルのクオリティーはノープロブレムなのですが、アペンディックスのファイナライズは要フォローです。ジョブのアサインメントのエクステンドはリードパートナーのアプルーバルがマストなので、アベイラブルのアナリストのリストをPLSメールASAP。ミーティングのアジェンダはアップしました?サポートの○○君のプロモーションはウェイティングなのでモチベーションアップにバケーションを取らせようと思います」

一般の人には何を言いたいのかさっぱりわからないと思うけれど、外資系企業では日常的にこんな内容のメールが飛び交っている。
誇張は一切無し。
僕と一緒に仕事をしたことのある人ならごく普通に意味がわかるはず。
なかにはカタカナ部分を全て英語で書く人もいる。

続いてサラリーマンに成りたての頃に初めてもらった電話のメモ。

「PLS CB ASAP」

なんじゃ、こりゃ。
「Please Call Back As Soon As Possible」の意味だった。
「できるだけ早く折り返し電話してください」

まあ、そんな生活を10年以上も続けてりゃ、だんだん日本語がおかしくなる。
このWEBLOGを書くときも自分では気をつけているつもりだけれど、カタカナが多いかもしれない。
気をつけないと。
ボクノニホンゴヘンデスカ?

■分かりにくい外来語を分かりやすくするための言葉遣いの工夫についての提案(中間発表 )
国立国語研究所「外来語」委員会
http://www.kokken.go.jp/public/gairaigo/gai_tyukan001.pdf
12月26日(木)
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