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斜めうえ行く「オクノ総研 WEBLOG」
by オクノ総研
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■NTTの次世代戦略「レゾナントコミュニケーション(激藁)」
NTTが次世代に向けた戦略を発表した。
その名も「レゾナントコミュニケーション」。
レゾナント(resonant)とは「共鳴する、共振する、響く」の意味で、世の中と共鳴しながら進歩する、光による新世代コミュニケーション環境をめざすらしい。
共鳴するために香りや手触りも伝える「五感通信」システムの実現を狙っている。
これまでの「話す」「聞く」「見る」に加え、「かぐ」「触れる」ことの実現を目指すのだそうだ。
これから固定電話はVoIPによって一挙に売上高が下がるので、代替案を出してきた、というところである。
NTT自身もグループ合計で現在約4兆円ある固定電話収入が、5年後には1兆円強の減収になると認めている。
今までの「話す」「聞く」「見る」だけでは、トラフィック(NTT風に言えばトラヒック)がそれほど増えないので、何でもかんでもネットで流しちゃえ、ってところ。
五感通信が実現したらそりゃあ、さぞかしトラフィックは増えるだろう。
そこで疑問。
@トラフィックが増えたとして既にブロードバンドは固定料金ではないのか?
Aそもそもネットでにおいが流れてうれしいか?
B一体どうやって「におい」「触感」を出力する気なのか?
そういやあ、インターネット上で「におい」を流そうとした会社があったなあ。
デジセント(DigiScents)。
http://www.hotwired.co.jp/news/news/3206.html
「かぐ」「触れる」といった情報は流すことより、アウトプットのほうが難しい。
何でもにおいが出せる機械とかどんな触感でも再現できる機械などできないだろう。
「万能においの素カートリッジ(詰め替え用)」をコンビニで買えるようにするのか?
全ての触感を再現って、想像もつかない。
作れたとしても特定用途にしか使えない程度のものだろう。
きっとたぶん間違いなく絶対エロ分野。
まともな利用シーンとして想定されるのは犯罪捜査だろう。
たぶん「におい」のサーチエンジンとかも作られるハズだ。
ユビキタス社会は世の中のありとあらゆるところにセンサーを張り巡らせた世界になる。
世界中に「におい」センサーが張り巡らされているのだ。
捕らえた容疑者にPCの「におい」センサーにお尻向けて「ぷうっ」と「におい」を入力させる。
すると、同じ「におい」がどこにあるのか即座にマッチングされる。
犯人がたどった足取りがわかるのだ!
犯人は犯行現場で一発、「ぷうっ」と「におい」を出力していた。
しかも、乗り捨てた車にも同じ「ぷうっ」の「におい」が。
あちこちの電車のなかや飲食店のセンサーからも「ぷうっ」の「におい」。
犯人は足取りを全てたどられてしまう。
刑事は「ぷうっ」の「におい」をかいで、「確かにこの『ぷうっ』は現場に残されていたものと同じですね」
犯人に向かって「おい!この『ぷうっ』はおまえの『ぷうっ』じゃないのかっ!白状しろ。どうだっ!ゴルア!」と怒鳴りながら「におい」発生装置を容疑者の顔に押し付け、「ぷうっ」をかがせる。
「かっ、勘弁してください。私がやりました」
犯罪者は指紋と同じように「ぷうっ」の「におい」もデータベースに収められる。
指紋と同じく「ぷうっ」の「におい」は全ての人で異なるのだ。
世界中には「におい」センサーが張り巡らされている。
犯罪者は釈放されても「ぷうっ」の「におい」により常に行動をトラッキングされることになる。
「ぷうっ」の「におい」を発する度に国家権力に行動をつかまれてしまう。
いつどこで「ぷうっ」と「におい」を出力したかを記録されるのだ。
一度でも警察に捕まったら、二度と「ぷうっ」が出力できなくなる。
まさに、ビッグブラザー。ジョージオーウェルの「1984」。
映画版の1984の音楽はユーリズミックス。
ユーリズミックスは僕のカラオケの十八番。
ああ、何と言う恐ろしい世の中だろう。
犯罪は激減するに違いない。
「ぷうっ」と「共鳴する、共振する、響く」新世代コミュニケーション環境。
下記を見るとこんなことをまじめに書いてあります。
5,000億円の投資だって。
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11月25日(月)
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