ID:99799
斜めうえ行く「オクノ総研 WEBLOG」
by オクノ総研
[1220781hit]
■若手社員でも会社は変えられる(その2)
クライアントがセミナールームに来たら最後、そこには百戦錬磨の営業が待受けている。
そして、経営セミナーでは、経営の話に加えて、Aで作ったクライアントサーバーのしくみのデモを行なった。
D営業、SE、販売代理店の再教育
@からCにより、しくみはできた。
最後は、営業、SE,販売代理店の再教育。
しくみができても、使われなくてはならない。
僕は数多有る営業部を行脚し、@からCについての勉強会をして回った。
同じ営業部でも浸透するまで何度もしつこく勉強会を行なった。
事業本部長にお願いし、勉強会には、出席を必須にしてもらった。
SEにはクライアントサーバーシステムの勉強会を別途用意。
デモシステムも各営業部に配布した。
その頃には、賛同者も増え、僕は既に一人ではなかった。
ヴァーチャルではあったけれど、社内外で構成されたチームができていた。
@〜Dのしくみはうまく機能した。
僕の所属してい事業部はビリから全国で最も売れる事業部になった。
そして、モデルケースとして僕のしくみは全国に展開されていった。
もともとは、僕が「大嫌いだったキャンバスコールをいかにやらなくては済むか?」というところから始めた個人的な活動だったのだけれど、1年後には、僕の所属していた800人で構成される事業部そのものの改革になり、噂が広まり、全社営業改革になっていった。
上司からの指示で始めた活動ではない。
最初は、単に僕が「楽をしたかった」がための行動だった。
それから僕は、オクノ総研の前身とも言える個人ニュースレターを勝手に作り始め、800人の営業部隊に対して、発信をはじめた。
年間に50本以上、僕の個人ニュースレターが営業部隊に流れた。
僕の個人発行のニュースレターは会社のお知らせ用の掲示板にも貼られていた。
結果はもちろん、僕の7000台の目標はクリア。
続いて、僕は、社長賞をもらうことになった。
特別報奨金をもらい(お世話になった方々と大宴会を開き全額散財)、シンガポールへのご褒美旅行もオマケについてきた。
若手社員にだって、会社を変えられる。
行動する前に、戦略を練ることが重要だ。
とことんまで考える事。
若手社員には部下もいなければ、予算もない。
使えるのは自分の手と足と頭だけだ。
僕は最初は一人だったけど、徐々に賛同者が増え、最後には事業部全体、全社営業部隊を巻き込むこととなった。
戦略が正しく機能すれば、人も結果もついてくる。
若くて権限がないから、なんてことは言い訳にはならない。
勝手にやってしまえば、良いのだ。
部下も予算もなくても、考え抜いたうえで、行動することにより、会社を変える事ができる。
これは、僕が将来戦略コンサルタントになることになろうとは夢にも思っていなかった、25歳、入社3年めの時の話だ。
P.S.
同僚の皆さんへ
僕は法人営業改革も代理店営業改革もBPRも戦略コンサルタントとしてはやりません。
でも、皆さんがベストプラクティスだと信じて研究している某社のしくみの基本を作ったのは僕です・・・。
08月16日(月)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る