ID:98098
Lyrical-mode
by しゅーこ
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■家にある
家にある櫃に鍵掛け納めてし恋の奴がつかみかかりて
うろ覚えなので正しかったかどうか自信がないのですが、万葉集の中の穂積皇子の歌です。
ずっと以前に封印したはずの恋心にまた囚われてしまったというような意味だったかと…
フォーリンラブ、恋に落ちるという表現も素敵ですが、『恋に掴みかかられる』…という表現もすごく新鮮です。
私はどちらかというとじわじわ好きになっていくタイプみたいなので恋の奴につかみかかられた経験はないなぁ。
なぜ、こんなことは書いているかというといきなり浮かんできたからにすぎません(笑)
別に「恋がした〜〜い」とか思っているわけではさらさらないのでご安心くださいませ〜。穂積皇子は若い頃情熱的な恋をしたひとだといわれています。
時の権力者高市皇子の妃の一人であった皇女と不倫の関係を持ってしまったひとなんです(しかもこの3人、母親はそれぞれ違いますが父親は全員同一人物です)
遙かなる時空の中でのモデルとなった平安時代ではきょうだい婚はほとんど見られなくなりましたが(おばと甥、おじと姪などの近親婚はあった)万葉の時代には皇族を中心にかなりあったんです。歴史上あまり語られませんが当時は母系もかなり重要視されていて、母親が違えば他人も同然という考えだったみたいです。
(ちなみに父親が別で同腹の場合は結婚できません)
そのころは皇女は皇族としか結婚できなかったので、ほんとに世間が狭かったんだろうなと思います。平安時代の姫君も窮屈だったろうけど、万葉の時代のお姫様も大変だったんだろうな〜とこの歌を見ると思うのです。
06月02日(水)
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