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by しゅーこ
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■TOP絵更新


暑くなってまいりました〜。今日は湿気もあるみたい。

◆TOP絵更新

連続で泰明さん。しかも女装です。

お話ほどでないにしろこんな場面が浮かんできました。




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土御門邸の朝は早い。
夜があけきる前に屋敷の主である左大臣(あ、藤姫のお父さんだよ?)が参内する為だ。僕達にしたところで、あかねちゃんの散策のお供にいつご指名を受けるかわからないから朝はちゃんと起きて、八葉の控えの間につめておかなくちゃ。

というわけで僕はいつものように控えの間にむかった。
今日は気分がいいから散策のお供にあたらなかったら、お菓子でも作ってみようか。
あ、天真先輩だ。
天真先輩は同じ敷地内の武士団の建屋で暮している。
今日は頼久さんと一緒じゃないのかな?

「天真先輩」
声をかけた瞬間、すごい勢いで天真先輩が開けかけた妻戸をバタンとしめた。
「す、すまないっ」
なにかわからないけど中のひとに謝っているみたい。
「どうしたの?天真先輩」
「あ、びびっちまったぜ。中に女がいたんだ」
女?女房さんじゃないのかな。
「女房さんじゃないの?」
「あんな顔見たことねぇよ。と、とにかく……び、美人だった」
「へぇ。新しい女房さんなのかな」
僕はかまわず扉に手をかける。
「あ、詩紋殿。おはようございます」
「永泉さん。…と泰明さんですよね?おはようございます」
「泰明?」
ぬっと天真先輩が中を覗き込む。
「泰明?泰明なのか!?」
指を指しまたびっくりしている天真先輩に泰明さんは淡々と応えた。
「天真は何を騒いでいる?私だ。それ以外に誰がいる」
「な、なんで、泰明が女の格好してるんだよ!?」
「天真殿、これにはわけがあるのです」
少し焦ったような永泉さんが説明を始めた。
「内裏内での穢れを祓う為に内々に神子に参内していただくことになったのですが、神子は公には明かしてはならない存在…それゆえ土御門の女房殿にまぎれて後宮に上がっていただくことになったのです。おそば近くで神子を守るために泰明殿にはこのような格好をお願いすることになりました」
「なんで、泰明なんだよ?」
不満げな天真先輩。天真先輩はあかねちゃんが大好きだから自分が傍にいきたいのかな?

「わたくしは神子の介添えとして主上にお目にかからねばなりません。友雅殿、頼久ではこう申してはなんですが身体がごつすぎるのです」
「イノリがいるだろうが。それに詩紋だって。泰明がやるよかずっと女らしいじゃん」
「イノリ殿や詩紋殿に長袴をさばけるとは思えませんが」
永泉さん、今日は強気だ。
やっぱり内裏は永泉さんのホームグランドだもんね。
「ぐ…じゃ、じゃあ鷹通…」
天真先輩意地になってる。鷹通さんだってあかねちゃんのこと好きみたいだからライバルにかわりないのに…

「もちろん、鷹通も一緒に行く」

それまで黙っていた泰明さんがすっと隣の部屋を指差した。

「た、鷹通…ぷっ」
「……鷹通さん?」

部屋の奥には扇で顔を必死に隠している鷹通さんがいた。
眉は少し濃いけれど結構美人さんだ。ただ、顔が真っ赤なのでなんだかおかしい。
「笑わないで下さい!天真殿」
鷹通さんがムキになるなんてすごく珍しい(友雅さんにからかわれて時々なってるみたいだけど)

「お、おまえ、眼鏡はとったほうがいいんじゃねぇ?」
「それはわたくしも申し上げたのですが」
永泉さんも少し残念そうだ。
「外すと何も見えないんです」
「ああ、そうか」
「あとは神子のお支度が出来あがるのを待つだけです」

今頃は藤姫がはりきっておられるでしょう。と永泉さんは嬉しそうにあかねちゃんの部屋のほうに視線を送った。

「ま、がんばれ」
情けない顔の鷹通さんの肩をポンっと叩くと天真先輩は部屋を出る。

あれ?もういいのかな?納得したわけ?
天真先輩が小さく呟く

「鷹通と一緒なら大丈夫だろ」
「何が大丈夫なのだ」
「うわっ泰明っいつのまに後に!? 」
「天真はいつもかしましい」

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05月27日(木)
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