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いぬぶし秀一の激辛活動日誌
by いぬぶし秀一
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■本日ヒトヒトニイサン(11:23)投函完了!修士論文
私のギリギリ人生は、自他共に認めるほど「立派」なものだ。小学校、中学校時代の夏休みの宿題は、概ね8月30日と31日に「集中して」行っていた。日記の天気は、気象協会に確認して書く、という周到さもこの時に学んだものだ。
そして、どうにもならない時は、9月1日の2学期初登校日に「終わっているのですが、今日はうっかり忘れました」と、もう一日先延ばし作戦に出るのだ。さらに、この先延ばしが土曜日だったりすると、もう一日日曜日もオマケがつく。その結果、少なくとも12年間の義務教育12回の夏の宿題はパスできた。
ところが、高校時代はこの「いい訳」が効かなかった。我が母校である航空自衛隊生徒隊の教場(教室のある校舎)と、生徒隊舎(寮のある建物)は、たかだか2〜300mしか離れていないのだ。「忘れました」と言ったところで「取ってこい」と言われるだけだ。何回、宿題を忘れて「厳しい教官」に教室の後ろに正座させられたことだろうか。
この悪癖は、成人してからも治らなかった。例えば経営している会社の決算書の提出期限である。法人の決算の申告は、特例を除き決算終了から2ケ月後の末日までに所轄税務署に提出しなければならない、と定められている。
税理士や公認会計士を顧問に雇い申告書も作成させている法人なら期限に心配はないが、若かれしころ、上智大学の社会人講座であるソフィアコミュニテイカレッジで「会計学」を必死に学んだ自信で、ずっと決算書は「自作」である。こいつが問題だ。
だいたい、申告期限の月の28日ぐらいから深夜残業で仕上げる。最終日の月末は、23時すぎに蒲田税務署の夜間ポストに投函する、という荒業で凌いできた。さらに、この「夜間ポスト」には裏技があり、翌月初の朝、税務署職員がポストを開くまでに投函されていれば「前日深夜までに投函したもの」と解釈されるのだ。従って、いよいよの場合は、早朝出勤で朝7時ごろまでにしあげればいい!!!!
こんな仕業を永年見てきた妻からは「なんで、あと一日早く出来ないのか」との極めて真っ当なご意見を頂くが、それができれば苦労しないのである。
さて、今日は「ある宿題」の締切日である。それも2年前に出された宿題だ。その宿題(?)とは放送大学大学院「社会経営科学プログラム」の修士論文である。
2年前に入学して以来「首長と議会の関係」についての研究を行い、高名な横浜国立大学の指導教授のゼミに参加、特に夜間部(飲み会)では活発な研究を行ってきた、がだ。論文はなかなかまとまらない。
議会での質問や演説は「証明」が不要である。普遍的に誰もが納得するデーターを示さなくても「勢い」や「持論の展開」でなんとかなる。が、論文はそうはいかない。
直接の指導教官でえある准教授からは、その点を厳しく指摘される。
例えば「●●であることは多くの識者が指摘することである」などと書こうものなら「どこの誰が、なんという媒体でいつ指摘したのですか?」との指導を受ける。
当初の研究における仮設は「地方議会は機能していない」それは「首長と、本来地方議会ではあり得ない与党議員の馴れ合いが原因」だ、とのものだった。が、いかにしても「その事実を立証」できないのだ。なんでも賛成の与党会派の議員がいるからと言って、それが「機能していない」とデーターとして証明できないのだ。
そこで、途中から「区長を議会が選んだり、官選だったり、準公選」という数奇な歴史的変遷を辿った特別区の議会に焦点をあて「あるべき地方議会」の姿の検証に変更した。
それでも、幼少の時代からのクセは治らず、12月の土日をほとんど論文執筆にあてても昨日現在出来ていなかった。そしてついに締め切りの今日である。朝7時から事務所で執筆にあたるが「妨害工作」が度々入る。最大の「工作員」は、事務所の大家さん。昼ごろ来られて「昼食べに行こう」と。
止む無く、ご厚意に甘えてご一緒する。すると、食卓に生ビールが…嫌いじゃない。が、しかし今日はダメだ。「すみません、まだ仕事がありますので…」大家さん「1杯ぐらい大丈夫だろう。年末だし」と。ああ〜呑んじまったよ。
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12月16日(金)
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