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いぬぶし秀一の激辛活動日誌
by いぬぶし秀一
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■自民・公明は採択に反対!放射能測定の陳情
先週以来問題になっていた「放射能測定」の陳情が本日の本会議に上程された。予想通り、自民・公明の所謂与党が反対し、それ以外の会派が賛成。不採択となった。
自民・公明の反対討論の趣旨は「自分たちは、与党なので責任がある。だからなんでも賛成できないのだ」というもので、嗚呼、さすがだね、という感じである。公明党は、さる統一地方選挙では「潮」誌上などにおいて、地方議会改革を訴えていたし、今回も大田区議会の改革案を提出された。
それは大変結構なことなのだが、地方議会の問題点は、実は現行の制度ではなく、議会や議員のあり方であることを理解して頂きたい。また、地方議会には「与党」というものは存在しない、という二元代表制の基本も知って欲しい。以下、本件陳情を採択すべし、という私の賛成討論である。
たちあがれ日本は、ただいま上程されました陳情23第43号、23第62号、23第65号、23第70号の4件を採択するとする所管、都市・環境委員長の報告のとおり、本会議においても採択すべきとの立場から討論いたします。
本件陳情4件は、若干内容に違いはあるものの、「放射能が心配だから大田区でなるべく広範囲で測定をして欲しい」という、区民、とりわけお子様をお持ちの保護者の強い不安の結果提出されたものであります。
大田区議会においては、議案、請願、陳情などは本会議において上程の後、専門的に審議、審査する必要から所管委員会に付託することが定められており、いままでもそのようにされてまいりました。そして、当然ながら所管委員会の審査経過を委員長が本会議で報告後、所管委員会の決定通りの採否が本会議においても追認されていたのです。
ところが、さきの討論からもわかるように、本陳情につき採択すべしとした所管都市・環境委員会委員長の報告に「反対」、すなわち採択すべきではない、との結論を出された会派があるのです。自由民主党大田区民連合16名、大田区議会公明党12名の議員の方々であります。
今回は、委員会において、所謂与党と言われる会派と、是々非々で賛否を考える議員の数が拮抗していた結果、与党民主党の委員の翻意により賛成者多数となったものであります。
しかし、どのような経過であれ、所管委員会に付託し、その委員会において結論を得たものは、例え自らの想いと違っていたとしてもその結論を尊重すべきであります。なぜなら、今回反対する自民党、公明党二つの会派からは5名の委員が、都市・環境委員会に参加しているのですから。自らの都合により数の論理を使ったり、使わなかったり、というのは問題です。ダブルスタンダード、トリプルスタンダードなど、その都度、基準や意思決定の尺度を変えるのは、大田区役所のお役人の得意技でありますが、住民の代弁者であるべき議会がそれを真似てはいけません。
今回の陳情4件のうち、2件は、所謂与党会派や私が思想的に受け入れられない政党を支持する団体からのものと思われます。平時であれば「政治的な思惑」から反対することもあるでしょう。しかし、いま我が国は未曽有の国難を迎えている非常時なのです。思想や政党の想いを超え、一致団結この国を復興すべき時なのです。国政では、福島原発について「誰が悪い」との責任論が華盛りであります。原発に反対する政党の諸君は「だから言っただろう」とばかり、得意げでもあります。
民主党政権、とりわけ菅直人というどうしようもない総理大臣には、多くの国民が失望し、あきれています。しかし、内閣不信任案が上程された時、私と共に気仙沼市において被災地支援にあたっていた日本中から集った自治体職員、公立病院医療職、自衛官、被災された方々には、「虚しさ」が募りました。何を東京で猿山の親分争いをしているのだ、「勝手にやっていろ!」と。
誰が総理になろうが、どこの政党が政権を取ろうが、被災地支援をしている方々は必死に頑張るでしょう。被災された方々の生活も大きく変わることはないでしょう。
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06月20日(月)
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