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いぬぶし秀一の激辛活動日誌
by いぬぶし秀一
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■議案質疑〜相変わらず心配な大田区区政
 たちあがれ日本の犬伏秀一です。一人、二人会派は総務財政委員会に参加できないので、この場で質疑をさせていただきます。今後、議会改革についての議論が当大田区議会でもされるようですが、議会基本条例などを作る以前に、議員の発言の機会を少なくし議会の権能をあえてせばめる現在の大田区議会の仕組みこそ改革すべきであると申し上げておきます。

 さて、第42号議案から第47号議案はいずれも議会の議決が必要な契約案件であります。ただし、第46号議案はデジタル防災無線の関係工事であり随意契約となっておりますので、今回の質疑には該当いたしません。
 
 私は、平成11年に初当選以来、大田区の工事案件はほとんどが談合の疑いがあると述べてまいりました。官製談合が疑われるケースもあり、公正取引委員会に通報したり情報提供したことも一度や二度ではありません。また、残念ながら、それらのなかには区職員のみならず、議会の関係者の関与すら疑わしいものもあるのでした。
 
 入札談合等関与行為防止法は,国・地方公共団体等の職員が談合に関与している事例,いわゆる官製談合が発生していた状況を踏まえ, 発注機関に対して組織的な対応を求め,その再発を防止するために制定されたものであり,平成15年1月6日から施行されています。
 
 その後,平成18年に職員による入札等の妨害の罪の創設等を内容とする「入札談合等関与行為の排除及び防止に関する法律の一部を改正する法律案」が 第164回通常国会に提出され,平成18年12月,第165回臨時国会で成立し,平成19年3月14日から施行されています。

 また、全国市民オンブズマン連絡会議では、過去の談合訴訟や、公正取引委員会の審判、さらに全国落札率調査をふまえ、落札率95%以上を「談合の疑いがきわめて強い」、落札率90%以上を「談合の疑いがある」としています。この会の全国調査の結果を見ると、真の競争入札(一般競争入札)が行われると落札率が80%台以下になると指摘しています。

 そこで、今回の契約議案について検証してみました。第42号議案田園調布三、四丁目付近枝線その6工事(下水道)では、一回の入札で358,050,000円で落札業者が決定し、区の予定価格に対する落札率は98%。第43議案都市計画道路補助328号線整備その2工事(下水道)では2回の入札で203,700,000円落札率98%、第44号議案京急空港線付属街路第一号線整備その1工事(下水道)は203,700,000円落札率99%という驚異的なものでした。さらに第45号議案大田区立羽田中学校外構及び校庭整備整地その他工事では182,700,000円で落札率98%です。この4件の工事はいずれも土木の工事であり、3社により構成された建設共同企業体がそれぞれ応札をしています。JVの冠企業は5社で、この5社のJVできれいに4つの工事を配分している構図が見てとれるのです。適正な競争が行われていれば、同じ冠企業が二つの工事を受注することがあるはずです。

 また、今回は1件しかありませんでしたが、チャンピオン(落札業者)が事前に決定されていると疑われる所謂談合入札では、1回目から3回目、なんど行っても最安値の業者は不動である原則が見事に一つの例外もなく表れています。

 さきほどの全国市民オンブズマン連絡会議の基準に照らせば、今回のいずれの議案も第47議案以外は「談合の疑いがきわめて強い」ということになります。個人的には、談合が行われていたと断言してもいいぐらいです。ちなみに、全国の自治体の落札率を井の中の蛙である大田区関係者にご披露申しあげます。大分県77.6%、長野県79.5%、福井県80.2%、秋田市71.5%、さいたま市73.5%、広島市73.7%、神戸市76.3%、佐賀市76.0%などとなっております。
 
 もし全国の自治体が大分県並みに77.6%の落札率になれば全国では約5000億円の税金が節約できる試算もあるのです。なぜ、大田区だけが、このy9おうな中、95%以上の落札率が花盛りなのでしょうか。理由は、実はここにいらしゃる皆さんが一番ご存知まはずです。

 毎度、野田副区長は適正な入札が行われた結果との答弁を繰り返されていますが、もし本気でそう思われているとすれば、将来、閻魔大王さまはお許しになりますまい。


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06月10日(金)
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