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いぬぶし秀一の激辛活動日誌
by いぬぶし秀一
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■素晴らしい横浜市鶴見区役所の接遇!大田区は?
昨日、染みついた企業文化はなかなか抜けないと書いた。日本郵便と区役所の「呑気な企業文化」が改善されない、と。今日は同じ地方自治体で、これほどまでに文化が違うのか、ということを実体験した。立派にやっているところもあるじゃん!
先日書いた、叔父の負債の相続が私にまでまわって来て、相続放棄のためには、叔父の出生から死亡時まですべての戸籍謄本を家庭裁判所に提出しなければいけないらしい。
死亡時の戸籍謄本から、一つ手前の本籍地が国立市とわかったので、除籍謄本を郵送で取得したが、そのもう一つ前が「滅失の虞あるため戸籍再製」とあり、追えなくなってしまった。再製前の戸籍を再度郵送で取得することも出来るが、面倒なので反対側(出生)から追うことにした。
そこで、叔父、叔母らの出生地として記されていた「横浜市大岡町」の地番に本籍があったではないか、と推定し、市役所を訪問することを想定し私の居住地に一番近い、横浜市鶴見区役所に電話を入れた。多分、電話ではダメだろうと思ったが、とにかく大正時代の除籍謄本、それも現在の南区のものを、鶴見区役所で取得できるのかだけでも確認したかった。
そこで、まずサプライズは起こった!
区役所電話交換手:「お電話ありがとうございます。鶴見区役所でございます」
えええええ!!!!!過去、日本全国の役所で「お電話ありがとうございます」と言われたのは、鶴見区役所だけだ。
そして、「戸籍についてうかがいたいので係におつなぎ下さい」と依頼すると、またしても、ええええ!である。交換手「私が承ります」と応ずる。簡単な質問などは、すべて交換手の段階で処理しようというサービス精神が見える。仔細に説明すると、さすがに無理なようで担当者に取り次いでくれた。
担当者に事情を説明し「横浜市大岡町」に大正14年に住んでいた叔父の戸籍があるかどうかわからないが、除籍謄本をそちらで取れるか?」と質問した。すると、サプライズの連続である。電話からも「感じよさ」が伝わるNさんと名乗る職員さんは「では、あるかないかを確認しますから、叔父様の生年月日がおわかりになりますか?」と、何やら調べてくれて「ありましたよ!」と、嬉しそうに教えてくれた。
さらにさらに、「親切区役所」は続く。Nさんは、次のように教えてくれた。
この除籍謄本は見つけにくいので、区役所につかれたら2階●番窓口で、「Nに電話で確認した件」とお伝えください。
区役所に到着して、上記のように話すと、すでに窓口にはNさんがプリントアウトしてくれた除籍謄本の資料があった。この除籍謄本を取ると、まだ横浜市内で叔父が転籍していることが判明した。すると、どこからともなく「N」と書かれたIDをぶら下げた職員さんが現れ、懇切丁寧に「取得漏れ」がないよう指導をしてくれ、私が持っていた国立市の除籍謄本と照らし合わせ「まだ、もう1枚国立で取得する必要があります。これと、これの間が欲しい、と依頼すれば間違いありません。」と、他の自治体への取得まで指導してくれた。
あまりの親切に「こんな、ご親切な役所は生まれて初めてです。ありがとう。」と礼を言って席をたった。
さて、面白いので、大田区に戻りさっそく実験をして見た。規則通りの対応が「評判」のわが大田区役所の戸籍担当者に同様の質問をした。(勿論、匿名で)
回答は予想通りだった。
大田区職員:「お電話では御調べできません。叔父様との関係を立証する書類と身分証明書を持参のうえ、窓口にお越しください」
もし、本籍の有無すら教えてもらえないとすれば、出向いて本籍がなければ無駄足となる。鶴見区役所では、窓口において叔父と私の関係を立証する戸籍謄本、弁護士から来た相続関係の書類などがコピーされ、確認は実に厳格だったので、その点は実務上なんら問題がないと思われる。規則通りの大田区職員に間違いはない。しかし、区民サービスとして、鶴見区のNさんの運用は、どうだろうか。どちらが正しい?きっと、大田区の管理職は、Nさんを否定するだろうな。だからダメなんだよ!
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01月14日(金)
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