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いぬぶし秀一の激辛活動日誌
by いぬぶし秀一
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■選挙前の新年、現職、候補者たちの動向それぞれ
松があけた新春の今日、日曜日もえらく忙しい日だった。
まずは、朝7時。近くの公園に町会の仲間と集合。午後1時から始まる「六郷どんと焼」の準備開始だ。7日に近隣から鳶職の皆さんが集めてくれた門松やお飾りの松、竹が、この公園に山盛りとなっている。これをトラックに積んで、どんと焼会場となる多摩川河川敷まで運搬するのだ。
町会の有志が貸してくれたトラック4台で4往復。やっと搬出が終わったのは9時半。大急ぎで、作業着姿からスーツへ着替える。10時から蒲田消防署で行われる「蒲田消防団初式」に来賓として出席するためだ。
優秀消防団、団員、ご家族、協力事業所などの表彰、消防総監、署長、団長の訓示などが行われる消防団としての新年の重要な式典である。来賓として紹介された区議会議員のうち3名が制服姿で消防団の列にいた。辛口の先輩議員が「議会で仕事しねえヤツばかり、あっち側にいる!」と。そんなことはないと思うが、消防団活動の本来の趣旨とは違った「政治的思惑での入団」でないことを願う。
11時半に初め式が終わり、またまた自転車で消防署から地元へ。12時から開催される地元団地の新年会に参加するためだ。この団地は1500世帯を超えるマンモスだが、住民の連携が強く、新年会も毎年盛会である。
さすがに統一地方選挙前だけあって、地元の現職は無論、遠方の新人候補も入り乱れての挨拶や机に置かれたカルタのような名刺の山に、きっと多くの参加者が辟易しているのではないだろうか。すみませんな!遠方の候補は5月以降来ませんから‥
そこへ、背広の上から「蒲田消防団」と書かれたジャンパーを着て、さらに「どんと焼」と書いた黄色い腕章をした区議会議員が駆け込んできた。曰く「遅れてすみません。どんと焼で‥」と。やるな〜!別に、隣室にある来賓控え室でジャンパーを脱いでくればいいのだが、この「みえみえパフオーマンス」が彼の安定的得票に繋がっているのかもしれない。これには、新人候補からも苦笑がもれた。3期目の重さが求められよう。
朝からお手伝いをした「どんと焼」は、すでに始まっている。早くいかねば終わってしまう。新年会の最中、中座をして河川敷へ。火勢もおさまったやぐらの周りでしばし地元の方々と青空政治談議となった。
まだまだ、今日の日程は続く。2時からは、本日の「消防団初め式」で、最優秀分団として表彰された団の新年会が、河川敷近くのレストランで行われる。またまた、愛車(チャリ)をけって会場へ急ぐ。
すでに会は始まっており来賓の挨拶の最中だった。そこで見た光景は、いつもながら違和感があるものだ。来賓のうち数人は雛壇で着席。それ以外は立食形式である。挨拶の間も、着席している来賓以外の列席者は立ち見である。
その立ち席の中に、我が選挙区で当選した衆議院議員もいたのだ。これには、いささか違和感を感じる。着席している来賓は、町会長、消防署長、消防団長、大田区出張所長という面々である。
都議や区議はまだしも、国会議員、それも衆議院議員が消防署長や区所長(課長級)が座っている場で立っている姿はどうか。彼は民主党所属である。私は、民主党が嫌いだ。しかし、個人的に好きか嫌いかではない。少なくとも、東京4区の有権者の多数が代弁者として国会に送った「地域代表」は彼だ。彼が署長たちより偉いとかどうかと言う問題でもない。
自らの選んだ「代弁者」「代議士」という立場に敬意をはらうという民主主義先進国ではあたりまえの政治的センスの問題だ。どうも我が国には、政治家を卑しいと思い卑下する風潮が一部にある。(今回の主催者にはそのような悪気があるわけではないと思う。単に着席場所の問題だろう)
また、政治家自身も、コメツキバッタよろしく、政策よりもオジギの数や「笑顔」で勝負する感すらある。この政治風土をかえないと、政治が本来の機能を取り戻せないのではないだろうか、とさえ思ってしまう。
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01月09日(日)
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