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いぬぶし秀一の激辛活動日誌
by いぬぶし秀一
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■鹿島建設よりの回答@ヤマト羽田物流ターミナル
 年末に書いたヤマト運輸羽田物流ターミナル(旧荏原製作所跡地)の建築工事についての疑惑、質問について本日、鹿島建設があらためて説明の場を設定したので出向いた。以下4点の要望及びいくつかの私の指摘に対する回答を用意された。その内容は別にして、真摯に対応しようとする姿勢は評価できよう。

12/28の私の要望

1.掘削土の安全対策の徹底
2.搬入砂利、基礎材の安全性確認
3.近隣への情報公開と説明
4.建築工事への地元業者への門戸開放

本日の鹿島の回答

1.汚染掘削土について

情報提供が明確ではなかったことを陳謝する。荏原製作所が「土壌汚染対策法」に基づき売主の責任として実施した土壌調査により、人為的土壌汚染が発見された。その後、昨年2月〜3月にかけて拡散防止措置(汚染土搬出)が実施され、同年9月完了届が東京都へ提出された。

その後、ヤマト運輸に所有者が移転して、10mメッシュ(区域)の表層土壌調査を行ったところ、フッ素、砒素などの自然汚染土が確認されたため、昨年11月、東京都条例ならびに土対法(前述)に基づき報告を行い、同12月、域外搬出届出書を提出したものである。

この域外搬出汚染土の総量は、47000立米(リューベ)である。この搬出については、トラックのタイヤの洗浄、飛散防止を行い、横浜市緑区にある処理施設に搬出する。

2.搬入砂利、基礎材の安全性確認

前回4月開始と申しあげたのは認識不足だった。砂利と言われたので4月と答えたが、砂などについては1月中旬から搬入する。搬入する砂、土、砂利などは9万立米である。この内容については安全性の確認など徹底する。

3.近隣への情報公開と説明

必要に応じデーターの開示を行うが、第三者オピニオンの導入は考えていない。連合町会の月1回の会合などでは定期的に進捗状況などを報告したい。連絡窓口については、どなたが適任かを含めて検討する。

4.建築工事への地元業者への門戸開放

門戸を閉じるつもりはない。価格的な問題、技術力など課題はあるが、個別にお申し出をいただきたい。

その他

*NOX対策をしていない県外車が出入りしているのでは、との疑惑について

先日のご指摘により、すべての車両について車検証を提出させ、NOX対応済みであることを確認した。

*建築確認前の事前着工では、との疑惑について

過去の判例などから、杭工事からが着工と考えており、準備工事については東京都建築指導課に報告しており、違法性はない。

*掘削土置き場が護岸に隣接して危険との指摘について

大田区環境保全課に確認済みだが、現場をよく見て、内陸部に移動できるようなら検討したい。

 私からは、

1.搬入物(砂利、土、砂等)の抜き打ち検査実施、車両の抜き打ち検査実施を行い、下請け業者の不正防止の抑止力とせよ。

2.汚染土についての情報公開を地元に今後も実施せよ。

3.搬入、搬出車両を「現場周辺に駐車禁止」にすることは結構だが、現場から離れた場所で待機していては、被害が拡散するだけだ。駐車待機しないで搬入、搬出できるよう体制を整えて欲しい。

4.NOX対策未実施の違法車両や、マナー違反の車両に対する牽制の意味で、ナンバーの開示を実施せよ。

 と要望した。

 前回はお二人だった鹿島側、今回は、背広の偉そうなおじさん(名刺も出さないほどエライ?)、副所長、事務長、さらに書記役2名、監視役(?)2名の総勢7名で対応された。その誠意は認めよう。

 羽田沖埋め立て詐欺事件で地元に対して作ってしまった[鹿島=インチキ]の図式、様々な談合疑惑、「政治と金」の問題で出来上がった[ゼネコン=悪者]という構図。これらを塗りなおし、信頼される我が国の代表的スーパーゼネコンとしての信頼を取り戻すには、このような地道な努力が求められる。

 環境に配慮した立派な工事で、地域と共生できる素晴らしい物流ターミナルが出来ることを願ってやまない。

 なお、地元企業の工事等への参入希望や、本工事のご質問などは、以下へ。


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01月05日(水)
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