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いぬぶし秀一の激辛活動日誌
by いぬぶし秀一
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■仮設プレハブ建築に坪71万円也@大田区保育園
 まあ、お役人の吞気な金銭感覚と、それをうまく利用した業界の「官庁価格」は、あきれるほどだ。このことを白日に曝した意味では、事業仕分けは評価できよう。(その判断、内容は断固としておかしいが…)

 大田区でも、山ほど仕分けに値する事業があるが、総与党体制(共産と一部一人会派を除く)の大田区政では、議会がすべき「仕分け」は機能していないのが現状である。

 今日の本会議での議案説明について、以下のような議案質疑を行った。本来は所管委員会ですべき内容ではあるが、一人会派にはその機会がないため、やむなく本会議で以下のように質疑を行った。

 国政の場においては、政権交代が行われ、日本中が小沢民主党のファシズムに振り回されているのは、まことに憂慮する事態であります。
大田区では、国に先駆けて平成19年に政権交代がおこり、お役人出身の区長候補に対し、「民間出身」を標榜された松原区長が圧勝をされました。
しかしながら、その民間感覚は、残念ながらお役所独特のル−ルや、業界のしがらみなどに阻まれ、前政権よりお役所的になってしまったのです。
 そこで、今回の補正予算の中から、民間感覚から判断すると、すなおに「もったいない」、「おかしい」と思われる事例につき質疑をいたします。
ご答弁は、どうか形にはまったものではなく、答弁者自らのお財布から払うとしたらどうか、という当たり前の視点から、お財布を握る、ご自身の奥様を説得するつもりで、理解しやすくお願いいたします。

 まず、第101号議案、平成21年度大田区一般会計補正予算(第三次)事項別明細書、28ページから29ペ−ジにある「債務負担行為補正」についてうかがいます。
 鵜の木特別出張所改築工事に伴うプレハブリ−スとして、6900万円、また、みどり保育園耐震補強等改築工事に伴うプレハブリ−スで1億5120万円が計上され上程されています。そこで、金額の大きいみどり保育園についてうかがいます。これは、平成22年から23年の間、18ケ月間、プレハブの園舎を建築するものです。延べ床面積約212坪、鉄骨2階建てのプレハブの本体リ−ス料が987万円、このプレハブの工事費が9872万円、解体と仮設費用が2205万円、諸経費が930万円、しめて1憶5千120万円とあります。
 普通の感覚では、本体リースが940万円.で、工事費が10倍、諸経費と解体仮設費用が、リ−ス料の3倍、建築費合計では坪71万円というのは、不思議だし、もったいないと思うのではないでしょうか。
 理事者の皆さんは、長い間役人をやっていると、私人、民間人としての個人のお財布の金銭感覚と、公務員として税金という他人のお財布を使う場合の金銭感覚が、まったく別の回路になってしまうのでしょうか。
毎回、テレビで嫌になるほど流されている事業仕分けの民主党の女性議員が、この予算、事業を見たら、多分勝ち誇ったように「削減」と叫ぶに違いありません。
 学校の空き教室、公有財産の活用、民間施設の利用など、ご自身の財布と同様なシュミレ−ションはされたのでしょうか?
 今後、保育園の建て替えの度に、このような「もったいない」ほとんど、プレハブ業者や建築業者支援のようなことを続けるのでしょうか?

 次は、報告24号、仮称大田区大森西4丁目区営住宅(その1)新築工事請負契約の専決処分の報告についてうかがいます。この契約は、平成20年5月19日に希望制指名競争入札により、5建設企業体により入札が行われた結果、私が度々申し上げている談合が疑われる「最安値業者不変の原則」の通り、2回の入札共2位以下の業者の順位は入れ替わるものの、最安値の建築企業体は不変で、大田区予定価格の99.79%、差額86万円の4億614万円という驚異的な近似値で落札したのです。
 そして、平成20年12月1日に1回目の専決では、杭の太さと材質を変える、として1627万円の増額、さらに、今回、特定瑕疵担保責任保険加入に係る経費として、245万7000円を増額、専決処分されました。その結果、区長の専決の上限でえある5%までは、残すところ157500円となりました。
 
そこで問題点は、


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11月27日(金)
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