ID:98044
いぬぶし秀一の激辛活動日誌
by いぬぶし秀一
[1480580hit]
■第三回定例会 一般質問
改革110番の犬伏秀一でございます。
さる8月30日に行われた総選挙において民主党が圧勝をし、都議会に続いて国政においても与野党が逆転をいたしました。前回は「郵政民営化」、今回は「政権交代」と、その各政党の本質的政策ではなく、フレ−ズだけで有権者、国民が投票行動を起こす怖さを実感いたしました。メデイアに踊らされた選挙と言ってもよいでしょう。昨日発表された行政刷新大臣には公務員労組のひとつである自治労組織内候補の仙谷氏を充てましたが、はたして自治労出身者が身内である公務員改革が出来るのか、お手並みを拝見、といったところでしょうか。
しかし、愚痴を言っても仕方ありません。それが民主主義、民意が選択したのですからやむを得ません。同じく、民意で2年半前に20年間続いた西野政権にかわり松原新区長が誕生いたしました。民間出身を標榜され、多くの区民が「変化」を期待し新たな松原丸の船出を見守りました。
ところが、日を追うにつれ、松原丸の船長さんが、実は区長ではなく、別の人物である疑いが区役所内外でささやかれ始めました。「西野政権が終わったら自分も辞める」とまでいていた人物です。区長選挙が終わり新区長の初登庁後、すぐさま電撃的な人事異動が発表されたのです。
区役所内の人事に疎い新区長が行ったとは思えない電撃人事の目玉は、旧政権の中枢だった管理職の追い出しでした。地方自治体の首長は、大統領制のようなものですから、ある程度はやむをえないと思いますが、今日まで続いている報復人事は、まるで小学校のイジメのような陰湿ささえ感じるのです。
議員各位は、人事は首長の専決事項として不介入を原則とされているようですが、人事の内容ではなく、その行使の仕方を問題にしているのです。そして、そのことがゴマすり体質を生み、志ある職員がやる気をなくし、結果としては区民の損失になるからこそ、あえて週刊誌のような問題をこの場で提起をしているのです。
大田区5000名の職員の悲鳴を代弁し、真に仕事で判断する適正な人事に戻すべき使命が区民の代弁者たるわれわれ議員にはあるのではないでしょうか。
それでは個別の問題について確認していきたいと思います。以前私は、この場において、社会福祉法人池上長寿園田崎理事長の退任を野田副区長が強力に迫り、退けられると、理事らを使い解任してしまった問題、加藤代表監査委員に対する遠藤経営管理部長の無礼な退任勧告などを、ご本人からの証言に基づき質問をいたしました。
ところが、最近もまだ同じことが行われていることを耳にしたのです。お一人は、元大田区経理管財課長の長谷隆氏。経理管財課長在職中に、大田体育館隣接の民間マンション買取につき、ある議員からの異例な建物買取要求を突っぱねたことにより、当時の清水繁経営管理部長と対立し閑職で定年を迎えられたことは、庁内の良識ある職員の間では周知の事実であります。
そして、定年退職時に野田副区長より「松原政権に忠誠を誓うなら就職を斡旋する」と迫られ、池上長寿園が受託する特別養護老人ホ−ムの施設長として第二の人生を歩んでいらっしゃいます。ところが5月下旬、野田副区長に呼び出され「あなたは新たな池上長寿園の経営陣と方針があわないから辞めて欲しい」と強要されたのです。ご本人は、あまりの理不尽な理由なき要求であり、また、社会福祉法人の職員である民間人に、なんということかと突っぱねたそうですが、契約期間が1年更新なので、来年の契約更新は区側から邪魔をされるだろうと落胆されています。
もうひとつの事例は、まだ大田区職員の身分をお持ちの方の問題です。ある一部事務組合の部長職として出向中のこの方も同様に7月に野田副区長に呼び出され「就職枠がないので、あなたには、定年後の就職斡旋はしない」と通告されました。大田区の命令により出向している部長級の管理職で過去就職斡旋を受けられなかった例はありません。なぜでしょうか。以上2件の事例につき野田副区長より、なぜ、誰の指示で行ったことなのかおうかがいいたします。
[5]続きを読む
09月17日(木)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る