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いぬぶし秀一の激辛活動日誌
by いぬぶし秀一
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■平成21年度予算賛成(?)討論
 改革110番は、只今上程されました、第1号議案平成21年度大田区一般会計予算ならびに、第2号から第5号にいたる各特別会計予算に賛成をいたします。
 この際、いくつか意見、要望を申し上げたいと思います。
20年間続いた、西野区政から2年前に松原新政権へと移行され、来年度予算はいよいよ「松原新政権」らしさが開花する予算となる、といささかの期待をして拝見をしておりましたが、行政の継続性と、国、都からのしばりによる義務的予算が多く、意欲を持って使える額が限定されてしまうのか、若干拍子抜けした感があるのは私だけではないはずです。
 松原区長は、いままで長い間、こちら側、つまり要望したり、追及する立場だったものが、責任を持って執行する立場、やる気になれば、それなりの施策を実行できる権限を持つ立場になられ、その職責の重さを実感されているのではないでしょうか。だからこそ、その権限の行使には慎重のうえにも慎重になり、公平なうえにも、さらに公平に、透明な水をさらに濾過するがごとき清らかさが求められるのであります。
 残念ながら、松原区長がご就任された後も、区職員の不祥事、事故、入札での疑惑などは後を絶ちません。5000名余りの職員を同じベクトルに向かわせることは、並たいていの指導力で成し遂げられることではないでしょう。
 旧政権は、北風と人事で職員のベクトルを同一の方向に向けようと努力されていました。いささか強引な面も多々見られましたが、その指導力の結果、23区中でも上位の財政力を誇ることになりました。
さて、では、新政権になって、その方向性はどうでしょうか。区長がご就任されて以来の、異常とも映る管理職の異動や、部課の新設、廃止の多さ、さらには来月1日に行われる大規模な組織変更などは、まるで「何かに取り付かれたような」感じさえ受けるのです。その何かとは、言わずもがな「旧政権」であります。
 旧政権での重鎮、要職にあったものは閑職又は、区外へ異動させ、旧政権で作られたセンタ−組織を含む部課は名称を含め、来年度から大幅に解消されることになっています。その姿を見ると、失礼ながら、第二次大戦中のナチスドイツによる「純血主義」をも彷彿させるのです。
 はたして、そのことは松原区長の、優しそうな笑顔の中から出た行動だったのでありましょうか。区庁舎内はもとより、区内各種団体等では、区役所においては松原区長は天皇陛下のようなもので、ある部長が指示役、もう一人の部長は伝言役、両副区長は区長のSP役、との言葉までマコトしやかに流れております。名指しされた部長さんの旧政権での行動を思い起こせば、それはガセとしか思えなにのですが、ぜひとも、区長におかれましては、民意により民から当選された自負をお忘れにならずに、お役人社会に振り回されないリ−ダ−シップを期待するものであります。
 私は、議会出身の松原区長が首長に就任され、さぞかし議会との関係が改善されるものと、その点は大いに期待をしておりました。ところが、残念ながら、松原区長ご当選後のお役人の議会対応は、「真の与党会派」の方々に対してはいかがか存じませんが、旧政権より疎遠となってしまったように感じます。その結果かどうか、わが国の政権与党でもある自由民主党所属議員による区議会最大会派が三分割してしまったことは、余計なお世話ながら、区政にとっては誠に残念なことでありました。
 松原区長は、代議士秘書、区議、都議とその社会人生活のすべてを政治の世界で生きてこられました。悲しいかな、政治の世界では、昨日の友は今日の敵。特に、都議会議員選挙では、実は票の取り合いは同じマ−ケットを狙っている同じ政党の候補者であることが多々あるのは、ご経験されたことでありましょう。また、前回まで熱烈支持者だった方が、敵対する陣営に鞍替えしたり、応援してくれなくなったり、ということも度々起こることです。つまり、なかなか人を信用しにくい業界で人生の大半をお過ごしになってきたとも言えるでしょう。そして、敵味方混在する区役所で、人事を行うには、まずは敵のレジスタンスを排除し、強い親衛隊を置こうとされる気持ちは、このようなご経験からもおおいに理解できます。

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03月25日(水)
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