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いぬぶし秀一の激辛活動日誌
by いぬぶし秀一
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■お役人はいつも「その場凌ぎ」か???
10年以上も議員としてお役人の「いい訳」を聞いていると、それは以下の分類に必ず入ることがわかってきた。
@その場の取り繕い:理論的理由が見つからないので、兎に角「緊急避難」。民間では、このようなことを「でまかせ」と総称している。
A自己もしくは組織の保身:本人はおかしいとわかっているのだが、組織と妻子のために「口が裂けても」間違った、とか謝罪をしないで強弁になる。
Bある特定の圧力があり語れない:お役所には、有形無形の様々な圧力がかかる。それは暴力的なものから、精神的なものまで多種多様である。それらの圧力の存在がバレてしまったら、ご本人はもちろん組織としても大変なことになるので、なんだ、かんだと訳のわからないことを言ってお茶を濁す。
そして、議会や議員とは「わからないことは質問しない」し「わかっていることをあえて質問する」という不思議な世界だそうだ。
本日の「こども文教委員会」の答弁は上記のすべてを網羅していて面白かった。
@包括外部監査報告書について
大田区立小中学校の外国人英語指導業務委託契約
5社にプレゼンをさせ、選定委員会(お役人)で順位付けを行った結果、最高値の業者に決定された。競争入札を実施していれば1400万円低い業者と契約できたはずだ。(監査報告書))
A海苔資料館の展示設計及び展示制作委託
従来であれば入札で行うべきが、なぜかプロポ−ザルで行われているのが問題である。入札では最も重視される価格が、今回の先行では「参考」として評価の対象からはずしている。なぜ、通例にしたがった手続きあるいは処理にならなかったのか、なぜ、そこまで急ぐ必要があったのか。(監査報告)
さてこの2件のプロポ−ザルを比較して見ると、お役人やお役所の「その場凌ぎ」がよくわかる。
同じ教育委員会が所管する契約でありながら、プロポ−ザルの一貫性、統一した基準がまったくないのだ。@では、価格を評価点に加え、選定したところ品質の評価の最も高かった「最高値」の業者と契約した、というのだ。
高額を支払えば、サ−ビスや商品はいいいものが買えるのは常識である。そこに競争性を入れ「最小の予算で最高のサ−ビス」を提供するのが行政であろう。なぜか問うた。
指導室長:過去、区立学校で契約していたケ−スでは、打ち合わせに遅刻したり、来なかったり、ネイテイブの発音ではないケ−スがあったので、そのようなことのないよう、品質で選んだ。
私:では、選定した1社以外は、区内でそのような問題を起こした業者ということか。
指導室長:そのような業者は、今回プレゼンに呼んでいない。
私:はあ〜?????何言ってるんじゃ????????
次は、Aのケ−スである。なぜか価格をまったく選定条件に入れなかったにもかかわらず、こちらは「最低価格」の業者が選定された。最安値でも、「急ぐ必要」があったのだろうか、と勘ぐってしまう。
さて、この2点、同じ教育委員会が発注した契約であるのに、方や価格を評価点に加えたら「最高額」が選定され、価格を「参考」として評価しなかったら「最低額」の業者が選定された。
私:この二つの案件について、そのような基準で価格を入れたり、入れなかったりしたのか。その基準を示せ。
庶務課長:意味不明な答弁。
つまり、理由はないのだと私は判断した。つまり、案件ごとに「都合のよい、言い訳」を作り、そのスト−リ−に当てはまるように「プロポ−ザル」という、いかにも「公開」した「公正」さをアピ−ルするのだろう。
学童擁護職(通称緑のあばさん:公務員)の退職不補充により、その業務を小学校31校をすべてシルバ−人材センタ−に任せた。ところが、いつの間にか、うち4校がシルバ−人材センタ−、27校が民間警備会社が担当するようになったのだ。そこで監査人が指摘した。
同内容であれば「最小の経費で」との地方自治法の趣旨に基づき、シルバ−人材と民間警備会社の金額の差異をなくすべきである。(監査報告書)
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02月09日(月)
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