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いぬぶし秀一の激辛活動日誌
by いぬぶし秀一
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■報復人事?いえ適材適所ですby大田区長
(犬伏秀一 代表質問全文)
わが国の官僚制民主主義を、政治主導に戻すと手をあげた小泉政権。そして、その路線を踏襲し、さらに戦後レジ−ムからの脱却を訴えた安倍政権。私を含め、わが国の将来を憂いる多くの良識ある国民が安倍総理大臣に大いなる期待をしたのも束の間、あまりにあっけなく崩壊したのは、誠に残念至極でありました。その後誕生した福田政権は、せっかく「フツ−」の国になりかけたわが国を、また、妥協の国家、官僚の言いなり国家へと逆戻りさせてしまったことは、その支持率が物語っております。同じ政党のリ−ダ−の方向がこうもコロコロ変わったのでは、国民はその政党を信ずることはできません。
小手先の戦術ではなく、わが国の進むべき道筋、ビジョンを示したうえでの戦略から、それにいたる戦術を国民に示す司令官があまりにも少ないのは残念なことです。そのことは、民主党においても同様です。小沢一郎代表の豹変ぶりに、大いなる疑問を感じるのは私だけではないでしょう。ご本人の公明党大田代表の選挙区へお国替えとの報道などは、戦術に頼りすぎ戦略なき政党と言わざるを得ない愚行であります。そのような劇場型政治ではなく、堂々と政策で対峙すべきが2大政党制の本来の姿であります。自由民主党の次期総裁には、ぶれることなくわが国のすすむべき姿を、そして、国家としての在り様を明確に示せるステ−ツマンの就任を強く望むものであります。ころころ変わる国の官僚の政策、すぐさま政権を放棄する総理大臣など、無責任な国の体質は、地方自治体の仕事量を増大させまったく迷惑千番なことでもあります。
それでは、わが大田区はどうでありましょうか。
松原新区長をお迎えして1年余りがたち、新政権について区役所内外で様々な評価がされていることは、区長はじめ理事者、議員の皆さんもお聞き及びかと思います。特に大きな驚きは、報復人事ともいえる人事異動の多さであります。
旧政権で中枢にいた参事級職員の多くは、閑職か大田区以外に転出をさせられてしまいました。また、いくつかのポストが新設され、ここには旧政権からは距離をおいていた人々や一部のグル−プに属する方々が就いたのは誰でも知っている事実であります。
勿論、政権交代の後は、米国大統領のように極端でないにしても、ある程度の人事異動は常套であることは理解できます。しかしながら、この1年間の人事は異常でありました。
私は、旧政権で冷遇をされ、現政権で要職につかれている何人かの方が、酒の席で「いかに旧政権で冷遇され辛かったか」を、涙ながらに語った場面に遭遇したことが何度かありました。男としてなんとも情けない姿であったし、いかに酒席であろうとも、あまりにも哀れむべき姿でした。確かに、そうでありましょう。辛かったでしょう。が、だからとて、同じ思いを他人にさせるのは賢者の採りうる道ではありません。
大田区OBが管理職に就くのが慣例の社会福祉法人の理事長更迭を巡っても、同様のウワサが流れておりますし、現政権幹部による、旧政権中枢の方の再就職先に対しての辞職要請とも取れる言動も風聞聞くところであります。さらには、議会同意が必要な特別職に対し、同じメンバ−が辞職を要請する恫喝とも取れる言動があった、との情報も流れてまいります。いずれも、にわかには信じがたい行為であり、ガセネタであろうと信じたいのですが、火のないところに煙はたたないと申します。はたして事実はどうだったのでしょうか。
住友銀行から関西銀行に出向して、頭取として見事再生に成功した伊藤忠彦氏は「宇宙の進化の気流」ということを説いておられます。それは、人々、社会のためになることが「天の配材」により必ずうまくいき、それに反することは、いつか崩壊するということだそうです。彼が就任するまで、関西銀行は「稼げる案件」「担保が硬い案件」だけに融資を集中していたそうです。が、結果は地銀でワ−スト3、破綻寸前。そこで彼がとった戦略は「この融資は人々のためになるか」という視点だったそうです。なんと、その方向転換で6年後にはこの銀行は東証1部に上場を果たしているのです。
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09月19日(金)
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