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いぬぶし秀一の激辛活動日誌
by いぬぶし秀一
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■市議会議長会研究フオーラム
 今日は、全国市議会議長会研究フオーラム「地方議会と市民参加」が、日比谷公会堂で開催された。区は市なのか、という議論があるが、基本的には平成12年より「市」と、ほぼ同じ基礎的自治体となった。それとあわせて、全国市議会議長会にも加入したのだ。

 だいたい、この種の勉強会は、東京など首都圏からの参加は少なく、自民党はほとんどいない、というのが一般的だが、今回は前者の原則はあてはまっていたが「議長会」だけあって、全国の自民党議長さんたちが「お供」の議会職員を連れて参加されていた。ちなみに、我が大田区からは共産党を除く各会派一人ずつ5名もの(?)議員が参加されていた。

 さて、冒頭、北川元三重県知事現早稲田大学大学院教授が基調講演をされた。氏は、県議、衆議院議員、知事を勤められた経験から、以下のように熱く訴えられたが、早稲田での講演に比べて、随分と平易に語られたのは、参加者のレベルに合わされたのかもしれないが、物足りなかった。

中央集権という思い込みを捨てる時代になってきた。その時に必要なのは、首長の追認機関や、住民の御用聞きではない、地方議会である。首長への陳情合戦ではない、本来の2元代表制による政策議論をして欲しい。そのための、1匹の蝶になろうではないか。ここにお集まりの一人一人が、蝶のように、風をおこせば、その風は日本を変えるはずだ。

 次に、パネルデイスカッションに移った。以下、印象に残った発言。

飯尾潤氏(政策研究大学院大学教授)
一元代表制である、国政においては与党が必要だが、二元代表制である地方自治体に与党はいらない。与党でいたいとのお気持ちはわかるが、首長への口利きをやめ、御用聞き議員として頑張るのではなく、議会として議論をしてもらいたい。現在の地方議員は、地元の名士であったり、建設業や農業だったり、住民の職業構成とは無関係な点が問題である。

世古一穂氏(金沢大学大学院教授・NPO代表理事)
政治は、人々のつぶやきを形にする、想いを仕組みにするものだ。議員は代表ではなく代理人である。現在の協働、市民参加は、あやつり、セラピー(慰め)、お知らせ、意見聴取という、印としての市民参加にすぎない。もっと、NPOを活用して真の市民参加をすすめるべき。

中西晴史氏(日本経済新聞論説委員)
夕張市では、自治体が破産した。あそこの議員は何をやっていたのか。地方議会において、予算の修正ぐらいして欲しい。予算の原案を否決すると、首長に対しての不信任案と同じだと思われるのだろうが、毎年毎年、原案可決であれば、議会は不要である。

中森慎二氏(四日市市議会議長)
議会改革の議論の中から、一部議員が自治条例を議員提案しようとの動きがあり、急遽、議会全体として自治基本条例(理念条例)を制定した。この条例は、理事者から出たものではなく、議会で議論を尽くして策定した。しかし、理事者に質問することには慣れている議員が、議員同士での議論には不慣れで、このことにより、議員の資質も向上したと思う。

 それぞれに、持論を開陳されたが、個人的な好感度は次の順位だった。

@飯尾A中西B中森C世古(敬称略)

 飯尾氏と中西氏は、相当辛辣な意見を述べているが、語り口が柔らかなことと、再三「ここにいらっしゃる方の議会は違うと思うが‥」と延べ、地方議会、議員の問題点を鋭く指摘されていた。古参議長さんからは、ヤジも出ていた。

 世古氏は、持論であるNPOが一番と、議員は代理人説を述べたが、ほとんど会場にケンカを売るような態度と、ニコリともしないお顔立ちには、彼女の2度目の発言に席を立つ議員が多かった。

 反対意見を述べる場合の、話し方については、きっと大田区の役人には、私は世古氏のように映っているのだろうな、と反省しきりだった。
 
08月03日(木)
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